よくあるご質問

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理念や指導方針

校長挨拶

「それをやったらどうなるの?」という想像力の欠如。

それが現代の大きな問題だと思いつく帰り道。

たとえば公害。いまだに水俣病の認定・謝罪・補償についての曖昧さが取りざたされる。1956年からだとすると、実に57年間がかかっている計算になる。経済成長と同時に色々な便利さを享受してきた私たちだが、同時に例えば先の公害のような事例を枚挙に暇がないほど作り出してきたのも事実である。結局はそれやったらどうなるの?ということを真剣に考えてこなかった左証である。

こうしたことはなにも政治とか、国家のような大きな問題ではなく、すぐ目の前に転がっているというところから始まっていると見るべきではないでしょうか。

最近、「いつやるの?今でしょ!」というヤツが流行りました。使うと結構生徒諸君にウケるので、乱発するのがオジサンの悪い癖なのですが、これもよく考えると、危ないなぁ、なのです。つまり先のことを考え抜いた上に「今でしょ!」であればまだいいのですが。「今兎に角やりたいから、やるんだ!」という幼児的感覚を増強するものである危険性もあるのではないか、とも思ってしまうのです。

そして残念ながら言っている人の思想とは裏腹に後者に流れていくような気がしてなりません。個人・家族・友人・コミュニティーレベルで「それやったらどうなるの?」が深く考えられていない状況が多くなっているのではないか?いじめ・体罰・虐待などは、かなりこれとリンクしているように思います。

「嘗められているから、あいつぶっ殺す」という生徒を私たちは、そういう解決の仕方はダメだと指導するわけです。では、国が嘗められているから、事によっちゃあ、相手をぶっ殺す!という方向って一体どういうこと?と想像力を働かせてみるわけです。

2013年5月21日 

北星学園余市高等学校
校長 安河内 敏

学校からのメッセージを始めます。

今年度は本校は60名の新1年生と7名の2、3年の編入生の67名の新しい仲間を迎えてのスタートです。全国からいろいろな「物語」を持って集まったみんな!それを紡ぎながら、一緒にいろいろな経験を積んでいきましょう。

今までのホームページでは学校の理念や仕組みを伝える部分としての「学校紹介」、「本校の教育」、「学校生活の紹介」がありました。これに加えて、そうした理念が日々、刻々と変化していく学校生活の中でどのように息づいているのかを知っていただくために、ブログ形式の「北星余市は今」や「動画で見る北星余市」のコーナーを設けています。

さらに加えて、私、校長からのメッセージブログを始めます。

それは学校という「場」のありかたが、現在を含め未来を見通して、大きく問われていると感じているからです。そうした中では、学校内のプログラムだけでは解決しえない状況がどんどん生まれています。

例えば、素晴らしいプログラムがあったとしても、町からどんどん若者がいなくなっていく地域にあっては、若者がそこで生活しようと思う魅力的な地域づくりに関わっていかなければ、せっかくのプログラムを享受する人がいなくなってしまいます。

こうした事例を学校は多種類抱えているわけですが、学校という「場」や社会にどう合わせていくか?どう所属すればいいのか?誰のいう事を聞けばいいのか?という側面が大きい現在では、こうした問題は解決しないのではないかと危機感を持っております。社会にどう参画し、作っていくのか?自分が何を考え、実行すべきなのか?という方向にシフトしていく必要があります。マニュアルや答えがないこの問いに、日々起きることをヒントに考え、発信するには、ブログの形が良いと考え、このコーナーを作ってもらいました。というプレッシャーを自分に与えながら、小さなことから、大上段に構えたことまで綴っていきますので、よろしくおねがいいたします。
 
北星学園余市高等学校
学校長 安河内 敏

今年度は入学式が例年より少し遅かったせいか、入学式からあっという間にGwとなりました。しかし新入生はこの2週間でも、いままでになかったような雰囲気を感じたのではないでしょうか。

知らない土地での知らない人たちとの共同生活。我が家ではないから、好き勝手もできない…。地元ではないからかってがわからない…。いろいろなことからマイナス思考になるのも今の時期です。

私も担任をしている時に、「辞めたい…」と言ってくる生徒にいろんな話をする時期でもあったなぁと思い出します。アドバイスにもならないアドバイスをして、気休めかもしれないけれど、一緒に頭を悩ませてきました。でも卒業アルバムを見ていつも思うのです…そういえばこやつは一年の時に辞めたいって言ってたなぁと。アルバムの笑顔からは想像つかないのですが、確かにその時期があったと。

だから生徒諸君!そして教員諸君!何年後かの笑顔を目指して行きましょう!

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