今回は、この前の強歩遠足についてのお話をします。
その前に、みなさんに1つお聞きしたいことがあります。
「Believe in yourself」という言葉を知っていますか?日本語に訳すと「自分を信じる」という意味になります。
私はこの言葉に「好きでもあり、嫌いでもある」という、不思議な感情を持っています。
「なんか変なこと言ってんな〜」と思ってテキト〜に聞いててくれると助かります(笑)
さて、なぜこの話をするのかと言いますと、今回の強歩で、この言葉に関する出来事が多かったからです。
まず去年私は30kmを歩いたのですが、そこからステップアップのため、今年は50kmを歩くことにしました。
ここで「Believe in yourself」という言葉がなぜ嫌いなのかの理由を話します。理由は単純、自分に自信がないからです。
勉強やりたくないときに「勉強しろ」って、親に言われたら嫌になりますよね?それと同じです(笑)
正直完歩できると思っていませんでしたし、歩いてる最中も、「はぁ〜っ……」と思いながら、完歩できるか不安でした。
それだけではありません。私は友人たちと一緒に歩いていたのですが、それすら不安でした。
「一緒に歩いててつまらなくないかな?」
「私が一緒に歩くと邪魔にならないかな?」と嫌な想像ばかりしてしまうのです。
私は会話が得意ではありません。思いっきりふざけるか、素で話すかしかできない極端なんです。
そんな私の想いを知ってか知らずか、友人たちはいつもと変わらずに話しかけてくれました。
そんな友人たちが強歩中に度々、こんなことを言ってきます。
「管野くん、疲れたから休みたいんだけど、1人で行くの嫌だから一緒に休んでくれない?」
「足疲れてきたんだけど、止まって休みたくないから、少し管野くんの体を支えにして大丈夫?」と………
ここで「Believe in yourself」という言葉がなぜ好きでもあるかの理由を話します。
私の尊敬する、大好きな父が、好きだった言葉だからです。この言葉は、父が好きだったテニスアニメ、その主題歌の題名でもありました。
そのアニメを私と見るたび……その主題歌を私と一緒に聞くたびに、「自分に自信を持って行動できる、周りから頼られるいい大人になるんだよ」と言っていました。
私が彼らの力になれるか、なれたかは分かりません。実際そこにいたのが私だから、たまたま私を頼っただけなのかもしれない。でも、私を頼ってくれた、彼らから見た私を信じて行動しました。
私も友人らに助けられながら、最終的に先頭集団で一緒にゴールできました。今年食べた完歩うどんとりんごは、1人で歩いて食べた去年のものとは、別格の味がしました。
……父が言っていた、「自信を持って行動できる大人」になるには、まだまだ遠いです。 ですが、今回の強歩は人から頼られたとき、その期待に応える心持ちを、再確認させてくれる出来事でした。