よくあるご質問

0135-23-2165

実生活について

卒業生からのメッセージ

全ての始まりはなんでもないことからだったと思う。
‘当たり前’が飛び交う世の中に馴染めなくなったのも
右手にタバコを持つようになったのも
派手なメイクも
人を信じれなくなったのも、受け付けなくなったのも
独りを感じるようになったのも、居場所を探し出したのも
失うことに恐怖を覚えたのも
自分の気持ちをさらけ出せなくなったのも
人を頼らなくなってしまったのも。
少しずつ少しずつ重なりちょっとしたことがきっかけでそういう風になってしまった。
その反面ちょっとした事がきっかけで
地元から離れ北海道へ行った
大人を受け入れるように、話ができるようになった
友達に頼ることを覚えた
弱音を吐くことを覚えた
楽しいことは楽しい、嬉しいことは嬉しい
そう笑顔で表現できるようになった
大切なものを作ることができるようになった

全ては大きくとも小さくとも捉えられる出来事からだった

北星余市
北海道にある学校。北海道ってだけで
この学校に行くなんて思ってもなかった。
あまりに遠すぎること、親元、地元の友人、お金、いろんな問題が乗っかってしまうだろう。
高卒の資格がなくても成り立つ世の中。
親に甘えることが当たり前だと思う世の中。
子供は子供だから、と片付けられる世の中。

でも私の母親は私への最大の愛情として
なんの見返りを求めることもなく
私に「思い出をつくってほしいから」
「楽しい思いをして笑っててほしいから」
「居場所をみつけてほしいから」
そういう思いで北海道へ送り出してくれた。
その愛情に気づかず親に触れられる事すら嫌がるほど大人を嫌った私。
愛されていないと思っていたが
後に気付けるような環境だった。
今では 大人 なんて言葉で誰かをひとくくりにする事がなくなりました。

思い出はお金では買えない
友達はお金では買えない
強い精神面はお金では作られない
社会へ出た時に辛くて全てを投げ出したくなった時や
自分の大切な存在ができたとき
その存在をどう支えて行くか
北星余市での生活を振り返れば答えが出たり
全国にいる家族とも呼べる人達の姿が
自分の支えになったりする
目に見える資格なんかよりも
ずっとずっと大切なことを教えてくれる学校です。

いろんな個性を持った我の強い人達が集まった学校。
寮生活。人と人との距離はあまりに近い。
常に向き合うべきものがある生活。
それゆえに苦労することもたくさんあった。
でもそれ以上に自分で物事を考えて
大切な存在を見つけられるように
自分で動きだすことで自分と、自分の周りの人たちを変えられるということを学べるとおもう。
この学校で出逢った人達のおかげで
私は今の私でいられます。
強くありたいと思えます。

北星余市は万能ではありません
ただそこにいるだけで独りにならないわけではない。
なにもかもから救われるわけでも、勝手に変わっていくわけでもない。
自分自身が状況を変えるために
自分で動き出すこと。
なにかを全力で楽しもうとすること
大変なことも楽しみに変えれる力
何気ない友達や家族の一言や行動、存在に
ありがとう、と言う気持ちを持つことの大切さ

こういったことを1つ1つ自分の力や周りの先輩や友達、寮母さん、先生方から気づかされるだろう
そこから自分が動いて初めて学び、なにかを得ることができる。
そんな学校です。

先生が生徒一人一人の性格や長所、短所、全てを理解していること
なにより校長が学園のことだけでなく
子供一人一人をいつも気にかけていること
寮母さんが家族兼友達以上の存在であること
PTAの方々が北星余市を愛していること

こんな学校全国どこを探しても他にはないだろう。

一年生の頃はただただ適当にすごした
早く地元に帰りたくて一人泣いた。
卒業式の日は大切な人たちから離れたくなくて抱き合いながらみんなで泣いた。

現在。
はやくただいまっ!!って職員室のドアをあけたい。
きっと笑顔でお帰りって迎え入れてくれるんだって分かっているから。
北星余市がなくなってしまったら
これからそこに行くかもしれなかった人達の心はどこへ行くんだろう
卒業生や現在の在校生の
帰る場所はどこへ行くんだろう
笑顔で胸をはって
ただいまっ!!って言うために
今私はがむしゃらにでも動き続くことができる。
ありがとう。そういつも思っています。

何かを置いてでも切り捨ててでも
それ以上の大切なものを抱えに
北星余市に足を運んでほしい。
お金や社会の中で通用する資格よりも
目に見えない大切なものを感じてほしい。
話を聞いたりするだけでは理解はできないような学校です。子供だけではなく、親も
たくさんのことを学べるだろう。
一歩前へ踏み出してください。

PAGE TOP