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理念や指導方針

教員はいま

<文:校長・安河内敏>

今年の学園祭のテーマは、「愛があれば都市の差なんて」です。とても面白いテーマだと思いました。見たときに思わずクスッと笑ってしまう表現なので、記憶にきっと残ります。

うまいなぁと思いました。

たしか5月に行われた「1年生研修会」のポスターにも「いつ行くの?」「1研(いま)でしょう!」と流行の言葉をしっかり取り入れていて、感心しました。ただの言葉いじりではなく、多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらおうという、強い想いをうかがうことが出来ます。

学園祭のテーマも本校の特徴である、全国から生徒が集まって来ているという事をよく生かしたものです。東京や大阪、名古屋などの大都会から来ていたり、地方の都市、さらには自然たっぷりなコンビニなんてない、という場所から来た生徒もいます。そうしたさまざまな地域から来ているということで、この2学期の始まりも各地のお土産がクラスや下宿で出回ります。それは小さい出来事かもしれませんが、より大きなこととしては、生活してきた場所の違いがあることで、一人一人の語る物語が面白いということです。本を読むのと同じで、他の人の人生や考えに触れるということは、その後のより豊かな生き方に結びつきます。都市の差ならぬ人の差を大切に生かしていくというメッセージをあらためて素晴らしいと思います。

学園祭は楽しいお祭りであることも大切ですが、その取組みの中で「違い」をすり合わせながら一つのものを作り出していくという大切なミッションがあるのです。競争・個人主義がどんどん入り込み、多くの生きづらさを抱える若者があふれ出している今だからこそ、こうした本当の学園祭の意義を確認しておきたいと思います。

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