理念や指導方針

教員はいま

<文:校長・安河内敏>

現代の大きな問題だと思いつく帰り道。

たとえば公害。いまだに水俣病の認定・謝罪・補償についての曖昧さが取りざたされる。1956年からだとすると、実に57年間がかかっている計算になる。経済成長と同時に色々な便利さを享受してきた私たちだが、同時に例えば先の公害のような事例を枚挙に暇がないほど作り出してきたのも事実である。結局はそれやったらどうなるの?ということを真剣に考えてこなかった左証である。

こうしたことはなにも政治とか、国家のような大きな問題ではなく、すぐ目の前に転がっているというところから始まっていると見るべきではないでしょうか。

最近、「いつやるの?今でしょ!」というヤツが流行りました。使うと結構生徒諸君にウケるので、乱発するのがオジサンの悪い癖なのですが、これもよく考えると、危ないなぁ、なのです。つまり先のことを考え抜いた上に「今でしょ!」であればまだいいのですが。「今兎に角やりたいから、やるんだ!」という幼児的感覚を増強するものである危険性もあるのではないか、とも思ってしまうのです。

そして残念ながら言っている人の思想とは裏腹に後者に流れていくような気がしてなりません。個人・家族・友人・コミュニティーレベルで「それやったらどうなるの?」が深く考えられていない状況が多くなっているのではないか?いじめ・体罰・虐待などは、かなりこれとリンクしているように思います。

「嘗められているから、あいつぶっ殺す」という生徒を私たちは、そういう解決の仕方はダメだと指導するわけです。では、国が嘗められているから、事によっちゃあ、相手をぶっ殺す!という方向って一体どういうこと?と想像力を働かせてみるわけです。

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