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理念や指導方針

通信制高校との違い

本校の教育と通信制教育の違いについて

本校は20年前から全国の不登校生、高校中退生を受け入れて指導して来ました。その間4000人近くの卒業生を世に送り出し、一定の評価を受けてきました。

しかしこの数年間、通信制や単位制の高校が全国に乱立し、多くの子供達が安易に通信制を選択しているのが現状です。

本校が全国から生徒を受け入れ始めた頃、不登校生、中退生、そしていろいろな問題を起こして地元にいられなくなりながらも、学校生活をやり直したいという子供達が全国で十数万人に上り、社会問題化していました。当時の文部省は、とりあえずの解決策として、その受け皿としての通信制や単位制の高校を大量に作ったのです。また不登校の生徒は、人間関係や集団の中で生きることの苦手な生徒が多く、人間関係にわずらわされない学校として通信制を選んでいるのです。

保護者も、一見学費が安く(実際はサポート校と称する塾に通学する事になるので授業料は高くなります。)自宅から「通学」できるということでそちらを選択するのです。

しかし現在、全国に18万人以上の生徒が通信制に在籍していますが、その中で1年間に1単位も取れないで、ただ在籍しているだけの生徒が、7万人近くいるのです。従って卒業出来る生徒も少なく、出来たとしても大学や社会にうまく適用できないで悩んでいる人達が多くなってきているのが現状です。その事が所謂「ひきこもり」の1つの原因にもなっています。

人間は社会的動物であり、集団の中で生きる力、即ち社会の中で生きる力が必要です。通信制の高校ではそもそもその様な力を育てる体制になっていません。私達は、高校生の世代では、その様な力を育てる体制が学校として必要だと考えています。

本校では創立時より、子供達を集団の中で育てるという教育方針を持って実践してきました。そしてその実践は教育関係者の中で一定の評価を受けております(例、京都大学大学院教育学研究科報告書参照)。しかし残念ながら、まだまだそのことが一般に理解されていないのが現状です。また、本校の教育は、いわゆる「ヤンチャな生徒」と「おとなしい生徒」を同じ教室の中で指導する事が成り立っていると自負しています。私達一人一人の教師は、必ずしも際立った力を持っているわけではありませんが、教師集団としては、素晴らしい教育力量のある集団だと考えています。

現在、不登校で悩んでいる生徒や、高校を中退してしまったがもう一度やり直したいと考えている生徒は非常に多いと考えています。しかしその多くは通信制の高校に入学しているのが現実です。是非、本校の教育を理解されて、周りにそのような方がおられましたら、本校を紹介して下さる事を願っています。

記:第8代校長 幅口和夫

 

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