みんなで創りあげる、学校行事 2023.7.3

校内弁論大会が行われました。

また新たな一面が見れました。

高崎 麻美

みなさん、こんにちは。
先週から打って変わって、この土日と今日は少し肌寒い余市町です。朝、半袖か長袖にするか迷った結果長袖を着て正解でした!なんなんだ、この寒暖の差は。。

さて、今日から1週間始まりましたね。来週のスポーツ大会に向けて、今日から放課後の練習も始まりました。
スポーツ大会が終わると、期末テスト、そしてその後は夏休みです!長いと思っていた1学期もあと少しですね。まずはスポ大、頑張りましょう!

そして先週、課題の部と自由の部に分けて校内弁論大会が行われました。
今日は弁士を披露してくれた11名と最優秀賞に輝いた生徒の原稿をお届けします。


弁士のみんなは1ヶ月程前から、この日の為に原稿に取り組んでいました。弁論なので書くだけではなく、読む際の表現も大切になってきます。いかに思いを込めて、自分らしい弁論を披露できるか。みんなの弁論を聞いて、みんなしっかりと練習に取り組んだのだなと感じました。
今年の全道の弁論のテーマは「しかく」でした。四角、資格、視覚、死角。いろんな「しかく」がありますね。それぞれが考えた「しかく」があって、興味深かったです。
課題の部で弁論を披露してくれたのは、こちらの5名です。





自由の部では、こちらの6名の弁士が披露してくれました。





課題、自由の部を通して、自分の経験や考え方を話す生徒が多く、弁論を通じてその人の新たな一面が垣間見れるのも北星余市の弁論ならではなのではないでしょうか。
課題の部で最優秀賞に輝いたのは、坂上さんでした。力強いメッセージ、是非読んでみてください。


「しかく」

生きる資格はなくなることはない。皆当たり前に持ち続けるものだ。

 今この場にいる皆さんは生きる意味を考えたことはありますか。
多くの人が何かをきっかけに考えたことがあると思います。考えたことがない人は考えてみてください。

では、改めてお聞きします。「生きる意味」とはなんでしょう。
例を出すとすれば、周りに注目されれば生きる意味になるでしょうか。それとも、よい友情関係を築けたら生きる意味になるのでしょうか。もし今この例を聞いて、そうだ、それが自分の生きる意味だ、と思った人は逆を言えば、これらがなくなった時生きる意味を失うのでしょうか。そんなことはないと思いますが、生きる意味となった時、答えを見つけ出すのは難しいと思います。

では、「生きる資格」と言い換えればどうでしょう。私たちには生きる資格があるでしょうか。更に言い換えるとどんな人が生きる資格がないと言えるのでしょう。
今現在の世の中にはあらゆる差別が溢れていますが、その差別で偏った思想を基準とすれば黒人、または白人や黄色人種は生きる資格がないのでしょうか。男性女性という枠組みに囚われないLGBTQ+の人たちは、生きる資格がないのでしょうか。様々な事情を抱えた上で社会貢献ができない人たちは、生きる資格がないのでしょうか。そんなことは一切なく、どんな肌の色でも、生きる資格はあるし、どんな性別であろうとも、生きる資格はあります。ましてや生きる資格に社会への貢献なんて関係ないんです。

私が思う生きる資格とは、産まれた瞬間にみな平等にあるもの。そして、その資格は無くなることはなく、皆当たり前に持ち続けるものだと思っています。


なぜそう思うかは、私の過去の経験が関係しています。
小学校6年生から中学生にかけて、私は生きる資格がないと常に思っていました。大きな理由の1つとしては不登校児だったからです。学校に行かなくなってしばらくすると、周りの人と自分とを比べるようになります。
例えを言えば、あの人は学校で頑張っているのに私は家で無駄な時間を過ごしているとか、親は家族のために辛い仕事も頑張っているのに私は辛いことから逃げてばっかりいるとか。きっと私だけでなく、先生や親もそう思っているに違いないと勝手に思い込んでいました。
ですが、私がそう思い込んでいただけで、周りの人はそんなことは思っていなかったんです。親は、無駄な時間ではなく、今まで頑張った分の休憩の期間だ、それに逃げるのは悪いことではなく、自分を守ることでもあると言ってくれ、学校の先生も行けると思ったときに来てくれればいいからと言ってくれました。
その言葉を聞いた時に私は、生きる資格や生きる価値は自分で見つけられなくなっても、周りの人が思ってくれれば、そこで資格も価値も生まれるということ。そして、今見つけられなくても、生きていればその先で見つけていけるものなんだと気づきました。
だから、今は胸を張って生きる資格はなくなることはない。皆当たり前に持ち続けるものだと言えるのです。

私はこの考えに気づいたその後、今までだったら自分には才能がないと諦めていた所を今ではくじけず頑張ったその先に何か得るものがあるかもしれないと、必死に食らいつくことができるようになりました。

もし、私の話を聞く前や、過去から今現在にかけて、自分には生きる資格がないと思っている人がいたら、覚えていてください。皆、平等に生きる資格が必ずあります。今見つけられなくても、その先で見つけることはいくらでもできます。なので、自分から今を諦めないでください。


 課題の部、自由の部でそれぞれ最優秀賞に輝いた2人は、全道弁論大会へと出場することになります。
今回の弁論に更に磨きをかけ、全道でも頑張ってくださいね。

全校生徒の前で自身の思いや考えを披露することは緊張や不安もあったかと思います。それでも勇気を出して披露してくれた11名の弁士のみなさん、改めてお疲れ様でした!

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