北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
牧師・教員・経営者
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後宮 嗣
USHIROKU TSUGU
「地域留学という言葉を聞いたけれど、海外留学とは何が違うのだろう」「高校生だけでなく、大学生や社会人も参加できるのだろうか」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
僕は17歳のときに札幌の高校を中退し、そこから北海道余市町の高校へ入り直して、親元を離れて三年間を過ごしました。制度名を知って選んだわけではありません。「今いる場所を離れて、それでも高校を卒業できるところ」を探した結果が、たまたま地域で暮らしながら通う高校だった、という順番でした。
地域留学は、住み慣れた土地を離れ、日本国内の別の地域で学び、暮らし、地域の人と関わる経験を指す言葉です。ただし、すべての地域留学に共通する一つの制度があるわけではありません。高校へ3年間進学する制度、高校2年生の1年間を別の高校で過ごす制度、大学生が地域企業で働くプログラム、社会人が地域で仕事と暮らしを体験する事業など、対象や期間、目的はさまざまです。
大切なのは、制度名だけで判断せず、誰を対象にした何のためのプログラムかを確認することです。
特に高校生の地域留学では、学校での学びに加えて、寮・下宿・ホームステイなどでの生活が始まります。教育方針、授業内容、地域活動だけでなく、毎日の食事、相談できる大人、通院方法、休日の過ごし方、卒業後の進路まで確認する必要があります。
なお、本記事では「地域留学」を、特定の事業名だけではなく、国内の別地域で学び暮らす広い選択肢として扱います。北星学園余市高等学校も、北海道内外から生徒を受け入れ、余市町の寮下宿で生活しながら全日制高校に通える学校です。
この記事では、高校生・大学生・社会人向けの主な制度の違い、高校生が地域留学を選ぶメリットと注意点、費用、学校選び、情報収集から申し込みまでの流れを整理します。
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▼この記事でわかること
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著者情報
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後宮 嗣 1989年北海道千歳市出身。京都府在住。札幌市の高校を中退後、2005年に北星余市高校へ入学。卒業後は明治学院大学国際学部国際学科へ進学し、業界大手商社に就職。2020年に退職し、同志社大学大学院神学研究科に入学。現在、牧師・教員・経営者として活動中。「実力があればこそ楽しさも生まれる」「人にいい影響を与える生き方がしたい」という思いをもとに、自身の経験も交えながら、不登校や進路に悩む方へ向けて語ります。公式インタビュー:https://www.hokusei-y-h.ed.jp/star_record/list/11765/ |
遷移先URL:https://www.hokusei-y-h.ed.jp/

地域留学とは、現在暮らしている土地を離れ、国内の別の地域に一定期間滞在しながら学ぶことです。海外ではなく、日本国内の地域で学びと生活を経験することが基本的な特徴です。
高校生の場合は、県外の高校へ進学して3年間を過ごす形や、在籍校に籍を残したまま高校2年生の1年間を別地域で過ごす形があります。大学生の場合は、長期休暇などを使って地域企業やNPOの課題に取り組む実践型インターンシップが中心です。社会人向けには、地域で働きながら暮らすプログラムや、お試し移住に近い事業があります。
一般的な旅行や短期の体験学習との違いは、地域で生活する期間があり、学校、仕事、地域活動など継続的な役割を持つ点です。観光客として地域を見るだけでなく、同じ場所で暮らす人と関係をつくり、その地域の日常や課題に触れます。
僕の実感でいうと、この「関係をつくる」という部分が一番大きい違いです。滞在しているだけの人ではなく、その町で暮らす一人として扱われるようになると、見えるものが変わります。
一方で、「地域留学」という名称の使い方は、運営団体や自治体によって異なります。対象年齢、期間、住まい、参加条件、費用負担、修了後の進路は共通ではありません。検討する際は、名称の印象ではなく、募集要項と受け入れ先の情報を確認しましょう。
地域留学には、高校生、大学生、社会人など、対象に応じたさまざまな制度があります。また、特定の地域留学制度を利用せず、寮や下宿のある地域の高校を自分で探して受験する方法もあります。
年齢だけでなく、進学・単年留学・就業体験といった目的の違いを理解すると、自分に合う選択肢を探しやすくなります。
| 制度・選択肢 | 主な対象・期間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 寮や下宿のある高校への進学 | 主に中学生/高校3年間 | 希望する地域の高校を選び、一般入試などを受けて進学する |
| 地域みらい留学 | 主に中学3年生/高校3年間 | 都道府県の枠を越えて地域の公立高校へ進学する |
| 地域高2留学(地域みらい留学365) | 高校1年生が応募/高校2年生の1年間 | 在籍校に籍を置き、別地域の高校で1年間学ぶ |
| 地域ベンチャー留学 | 主に大学生/春休み・夏休みなど | 地域企業やNPOで実践型インターンに参加する |
| 大人の地域留学・島留学 | 主に若者・社会人/数か月から1年など | 地域で働き、暮らし、地域活動に関わる |
全国から生徒を募集し、寮や下宿を用意している高校を自分で探し、一般入試や推薦入試などを受けて進学する方法です。
この場合は、各高校が定める募集要項に沿って出願します。公立高校だけでなく、私立高校や全寮制高校、地域住民が運営する下宿と連携している高校なども候補になります。
学校を選ぶ際は、教育方針や授業内容だけでなく、寮・下宿の運営者、生活ルール、食事、費用、学校との連携、体調不良時の対応なども確認することが大切です。また、都道府県外から受験できるか、保護者の転居が必要か、入寮できる人数に制限があるかなど、出願条件も学校によって異なります。
僕が進んだのもこの形でした。北星学園余市高等学校のように、特定の地域留学制度の参加校ではなくても、全国から生徒を受け入れ、地域の寮下宿で生活しながら全日制高校へ通える学校があります。制度名だけで探さず、「寮のある高校」「全国募集を行う高校」なども含めて候補を広げるとよいでしょう。
地域みらい留学は、都道府県の枠を越え、地域にある公立高校へ進学するプログラムです。原則として高校3年間をその地域で過ごし、学校の授業、行事、部活動、探究学習などに参加します。
参加校には、少人数教育、地域資源を生かした探究、地域住民との協働、公営塾など、学校ごとに特色があります。住まいは寮、下宿、ホームステイなどで、学校や地域によって異なります。
地域みらい留学は、短期体験ではなく高校進学そのものです。興味のある活動だけでなく、授業、単位、卒業要件、進路指導、生活環境を含めて学校を選ぶ必要があります。
これまで「地域みらい留学365」と呼ばれてきた仕組みは、現在、公式サイトなどで「地域高2留学」と案内されています。高校2年生の1年間を在籍校とは別の地域の高校で過ごし、高校3年生になると元の在籍校へ戻る国内単年留学です。
応募時点では高校1年生で、在籍校との調整が必要です。留学先で修得する単位の扱い、学校行事や選択科目の違い、戻った後の学習や進路準備について、在籍校と留学先校の双方に確認します。
高校を転校して卒業する制度ではなく、在籍校に籍を残して1年間学ぶ制度です。高校3年間の進学先を探す地域みらい留学とは、期間と在籍関係が異なります。
地域ベンチャー留学は、主に大学生が春休みや夏休みなどを利用し、地域企業やNPOの現場で課題に取り組む実践型インターンシップです。商品開発、企画、広報、観光、まちづくりなど、受け入れ先ごとにプロジェクトが設定されます。
授業を受ける留学というより、経営者や地域のリーダーと働きながら学ぶプログラムです。現地に住み込む案件もあれば、オンライン活動を組み合わせる案件もあります。交通費、宿泊費、活動支援金の条件もプロジェクトごとに異なります。
大学の単位取得や報酬が必ず保証されるわけではありません。応募前に、大学の単位認定、活動期間、勤務に近い拘束時間、保険、費用負担を確認しましょう。
大人の地域留学や大人の島留学は、若者や社会人が数か月から1年程度、地域で働きながら暮らすプログラムです。自治体や地域団体、受け入れ事業者の仕事に関わり、シェアハウスなどで共同生活をする例があります。
名称、対象年齢、期間、支援金、住居、業務内容は事業ごとに異なります。移住を前提としないプログラムもありますが、地域との継続的な関係づくりや、将来の移住・転職を考える機会になります。
僕自身、商社を退職して大学院に入り、住む土地も仕事も変えてきました。年齢を重ねてからでも生活の場を変える選択はできますが、そのぶん現在の仕事や家計との折り合いは丁寧に考える必要があります。
社会人向け地域留学は、学校への進学制度ではありません。雇用契約の有無、生活費支援、社会保険、住民票、現在の仕事との両立などを募集要項で確認してください。

高校生の地域留学には、地元以外の学校を選び、地域で暮らしながら学べる特徴があります。学校だけでなく、地域全体が学びの場になることは、大きな魅力の一つです。
地域留学を知ると、高校選びの範囲を自宅から通える学校だけに限定せずに考えられます。学びたい分野、学校の教育方針、行事、部活動、地域の環境などを軸に、都道府県を越えて候補を探せます。
地元の人間関係から一度距離を取り、新しい場所で高校生活を始めたい生徒にとっても選択肢になります。ただし、環境を変えればすべてが解決するわけではありません。
僕は「地元を離れたい」という気持ちのほうが先にありました。それ自体は否定しません。ただ、実際に続いたのは、離れた先で何をするかが見えてからでした。「地元を離れたい」だけでなく、「その学校で何をしたいか」を持つことが大切です。学校生活の具体的なイメージを親子で共有しましょう。
地域の高校には、都市部の大規模校と比べて生徒数やクラス人数が少ない学校があります。先生と生徒の距離が近く、質問や相談をしやすい環境が合う生徒もいます。
一方、少人数だから必ず手厚いとは限りません。選択科目や部活動の数が限られる場合もあり、人間関係の距離が近いことを負担に感じる可能性もあります。
少人数という数字だけでなく、授業中の支援や相談のしやすさを確認しましょう。見学では、生徒と先生の会話や教室の雰囲気を見ることが重要です。
地域留学では、学校の先生や同級生だけでなく、農林水産業、観光、福祉、文化活動などに携わる地域の人と出会う機会があります。地域の行事やボランティア、就労体験に参加する学校もあります。
北星余市でも、授業や行事だけでなく、寮下宿生活や地域との関わりを通して生徒が成長します。余市町の方が運営する寮下宿や、地域企業による就労体験など、学校外の大人と関わる場があります。
僕にとって効いたのも、この部分でした。学校の先生でも親でもない町の大人に、日常の中で見ていてもらえる。評価されるのではなく、ただ知られているという状態が、当時の自分を支えてくれました。
異なる世代や立場の人と関わる経験が、視野を広げます。ただし、地域活動への参加頻度や内容は学校ごとに確認が必要です。
親元を離れて暮らすと、起床、食事、洗濯、持ち物、時間、お金など、自分の生活に責任を持つ場面が増えます。困ったときに寮のスタッフや下宿の管理人へ相談することも、自立に必要な力です。
自立は、すべてを一人でできることではありません。自分の状態を伝え、必要な助けを求め、周囲と調整することも含まれます。
僕はこれを、下宿での三年間で覚えました。頼り方を知らないまま一人で抱えるより、早めに言えるほうが結局うまくいく、ということです。
共同生活は、自分で考えながら人に頼る練習になります。生活上のルールや支援の範囲が本人に合うかを事前に確かめましょう。
地域の産業、自然、文化、人口減少、防災、福祉など、実際の地域課題をテーマに探究学習を行う学校があります。地域の人への聞き取り、商品企画、イベント運営、情報発信など、教室外で学ぶ機会もあります。
活動が進学時の志望理由や将来の仕事を考える材料になることもあります。ただし、「探究」という名称が同じでも内容や生徒の役割は学校によって違います。
見学時には、過去の活動例だけでなく現在の授業内容を確認しましょう。参加が必須か選択制か、活動時間、指導者、振り返りの方法も大切です。

地域留学には、新しい学びや出会いがある一方、環境の変化や共同生活による負担もあります。良い面だけでなく、合わなかった場合の相談先や対応方法まで考えることが後悔を減らします。
住まい、気候、食事、通学、授業、人間関係が同時に変わるため、入学直後は心身ともに疲れやすくなります。期待して選んだ地域でも、ホームシックになったり、以前より口数が減ったりすることがあります。
僕も、最初の数か月は落ち着きませんでした。自分で選んで来たはずなのに、選んだこと自体を疑う日もありました。
慣れる速さは生徒ごとに異なります。最初から積極的に活動できることを求めず、休める場所や相談できる相手を確保する必要があります。
「慣れるまでの期間」を失敗と決めつけないことが大切です。学校と住まいの双方に、困りごとを共有できる仕組みがあるか確認しましょう。
寮や下宿では、門限、食事時間、入浴、掃除、消灯、スマートフォンの利用などにルールが設けられることがあります。相部屋や共有スペースでの生活を負担に感じる生徒もいます。
住居の名称だけでは生活の実態は分かりません。寮、下宿、ホームステイのどれであっても、運営者、人数、個室の有無、休日の食事、体調不良時の対応を確認します。
同じ学校の生徒でも、暮らす場所によって雰囲気もルールもまったく違いました。名称ではなく、その一軒を見てください。
本人が安心して休める生活環境かどうかを見てください。可能であれば現地で部屋や水回りを見学し、管理人とも話しましょう。
地域留学先によって、設置学科、選択科目、習熟度別授業、補習、ICT環境、公営塾、大学受験対策などは異なります。地域活動が充実していても、希望する科目や進学対策が十分とは限りません。
反対に、少人数だからこそ個別に相談しやすい学校もあります。大切なのは、学校規模の印象ではなく、本人の進路希望に必要な学習環境があるかどうかです。
僕は中退した時点で学習に遅れがありました。そこから大学へ進めたのは、分からないところまで戻って教えてもらえたからです。授業内容と進路支援は、地域活動とは分けて確認しましょう。時間割、補習、模試、資格取得、進路面談の内容を尋ねてください。
地域留学先でも、友人関係のすれ違いや寮内のトラブルが起きる可能性はあります。人数の少ない環境では関係が深まりやすい一方、距離を置きにくいと感じることもあります。
「地域の人は温かい」「留学生同士なら分かり合える」と決めつけるのは避けるべきです。いじめやハラスメントを含む相談を、誰がどのように受け止めるのか確認します。
トラブルが起きないことより、起きたときの対応体制が重要です。担任、養護教諭、寮スタッフ、外部相談窓口など複数の相談先があると安心です。
高校生活が魅力的でも、卒業後の大学進学、専門学校、就職に向けた支援が本人の希望と合わなければ、途中で不安が大きくなります。地域内の進路だけでなく、地域外への進学や就職をどう支援するかも確認しましょう。
地域高2留学の場合は、在籍校へ戻った後の科目選択、単位、受験準備への影響を事前に整理します。大学生・社会人向けプログラムでは、終了後に元の生活へ戻る準備も必要です。
僕は余市から東京の大学へ進みました。地域で過ごした三年間が、その後の進路を狭めるものではなかったと感じています。地域での経験を、その後の進路へどうつなげるかまで考えましょう。進路実績だけでなく、個別の希望に対する支援方法を聞くことが大切です。

地域留学の費用は、対象、期間、学校、住まい、自治体の支援によって大きく異なります。参加費だけでなく、移動・住居・食事・帰省を含む総額で確認することが基本です。
高校生は、入学金や授業料、施設費、教材費、制服代などの学費に加え、寮費・下宿代、食費、光熱費、日用品、交通費、帰省費用がかかります。公立か私立か、3年間の進学か1年間の地域高2留学かによっても仕組みが違います。
地域みらい留学では、学校ごとに生活費が異なり、寮費に食事や光熱費が含まれるかも共通ではありません。地域高2留学では、原則として在籍校へ授業料を納め、留学先では寮費や食費、学校活動費などを負担します。
月額だけでなく、入学前から卒業までの総額を出しましょう。閉寮期間の帰省、冬季の暖房費、部活動の遠征なども確認が必要です。北海道で暮らした身として言えば、寒冷地の暖房費と冬物の準備は、見積もりから抜けやすい項目です。
大学生向けの地域ベンチャー留学などでは、現地までの交通費、滞在費、食費、保険、活動中の移動費が主な費用です。プロジェクトによっては交通費や宿泊費の補助、活動支援金が用意されます。
一方、すべての案件で費用が支給されるわけではありません。参加費が必要な場合や、一度自分で立て替える場合もあります。大学の授業やアルバイトを休むことによる影響も考える必要があります。
募集ページの費用条件は、案件ごとに確認してください。支給時期、上限、領収書の要否、対象外になる費用まで見ると安心です。
社会人向け地域留学では、参加費、住居費、食費、現地交通費、現在の住居を維持する費用などが考えられます。生活費支援金や住居の提供があるプログラムもありますが、雇用契約や給与とは扱いが異なることがあります。
現在の仕事を休職するのか、退職するのか、リモートワークと両立できるのかによって、家計への影響は大きく変わります。税金、社会保険、住民票の扱いも確認しましょう。
支援金の金額だけでなく、契約と自己負担の範囲を確認しましょう。現地生活と現在の生活で二重に発生する費用も整理してください。
高校生には、高等学校等就学支援金、高校生等奨学給付金、自治体や学校独自の奨学金、寮費・帰省費の補助などを利用できる場合があります。地域みらい留学にも給付型奨学金がありますが、応募条件、募集時期、選考があります。
補助制度は毎年度変更される可能性があります。世帯所得、学校区分、住民票、保護者の住所、他制度との併用可否などで対象が変わります。
奨学金は利用できる前提で予算を組まず、採否が出る時期も確認しましょう。学校と自治体の両方へ問い合わせることが大切です。

高校生の地域留学先は、地域の知名度や偏差値だけで決めるものではありません。3年間の学びと毎日の生活を続けられるかという視点で比較しましょう。
学校がどのような生徒を育てたいと考え、授業、行事、生活指導を行っているかを確認します。同じ「地域に開かれた学校」でも、地域活動の比重、校則、生徒の自主性、集団活動への考え方は異なります。
パンフレットの言葉だけでなく、校長や先生の説明、生徒の様子、授業や行事の実際を見ることが大切です。本人が学校の方針に納得できるかを話し合いましょう。
教育方針は、毎日の学校生活の判断基準になります。魅力的な活動があるかだけでなく、その学校が大切にしている考えを確認してください。
偏差値は学校選びの一つの情報ですが、入学後の学びやすさをすべて表すものではありません。授業の進度、学び直し、補習、質問対応、ICT教材、進路別講習などを確認しましょう。
不登校経験や学習の空白がある場合は、欠席が続いたときのフォロー、提出物、単位認定、進級条件を具体的に聞く必要があります。
「入れるか」だけでなく「卒業まで学び続けられるか」を見ます。本人の現在の学力と進路希望を伝えたうえで相談してください。
住まいは地域留学の満足度に大きく関わります。運営者、定員、個室・相部屋、食事、入浴、洗濯、門限、消灯、スマートフォン、外泊、閉寮期間などを確認します。
また、体調不良、服薬、通院、災害時の対応、保護者への連絡方法も重要です。学校と住まいの連携方法を聞き、困ったときに誰へ相談するかを明確にしましょう。
校舎だけでなく、実際に暮らす場所を見学してください。本人が緊張せずに休めそうかという感覚も大切にします。ここは、僕がいちばん強く勧めたい確認事項です。
地域活動には、授業内の探究、放課後のプロジェクト、行事、ボランティア、就労体験などがあります。活動の目的、頻度、生徒の役割、指導者、費用、移動手段を確認しましょう。
地域活動が多いほど良いとは限りません。学習、部活動、休息とのバランスが本人に合うかが重要です。参加が必須か、興味に応じて選べるかも確かめます。
活動名ではなく、生徒が実際に何をするのかを聞きましょう。過去の成果だけでなく、今年度の計画も確認してください。
大学進学、専門学校、就職など、希望する進路に必要な支援があるかを確認します。進学実績を見る場合は、合格先の一覧だけでなく、どのような授業、講習、面談、推薦対策が行われたかを聞きます。
地域留学先から都市部の大学を受験する場合、模試会場や塾、オープンキャンパスへの移動に時間や費用がかかることもあります。
実績の数字より、自分の希望に対応できる支援かを確認しましょう。卒業生が地域内外へどのように進んでいるかも参考になります。

地域留学は、制度を選んだあとに学校や地域を比較し、説明会や現地訪問を経て申し込みます。最初から一校に絞らず、条件を整理しながら進めることが大切です。
まず、高校3年間の進学、地域高2留学、大学生向けインターン、社会人向け滞在のどれを探しているかを確認します。対象年齢、応募時期、期間、在籍関係が合わなければ申し込めません。
高校生の場合は、中学生として進学先を探すのか、高校1年生として1年間の留学を希望するのかを分けます。転入・編入は別の制度になるため、希望校へ直接相談してください。
僕のように高校を中退してから入り直す場合も、この転入・編入の枠になります。制度名で探して見つからなくても、直接聞けば道がある場合があります。自分が利用できる制度かを最初に確認しましょう。制度名が似ていても、対象と手続きは異なります。
学びたい内容、学校規模、教育方針、住まい、費用、交通、気候、医療、進路支援などの条件を整理し、複数の候補を比較します。地域の魅力だけでなく、学校生活と日常生活の両方を見ます。
高校生は、本人が大切にしたい条件と保護者が確認したい条件を別々に書き出すと、話し合いやすくなります。
比較の軸を先に決めると、学校ごとの違いが見えます。人気や知名度だけで候補を狭めないようにしましょう。
オンライン説明会、合同イベント、学校個別説明会、オープンスクールなどに参加します。制度全体の説明と学校ごとの説明を分けて聞くと理解しやすくなります。
質問したいことは事前に一覧にしておきます。授業、生活、費用、進路、支援体制など、パンフレットで分からない点を確認してください。
説明会は、候補を絞るための情報収集の場です。その場で決める必要はなく、回答を持ち帰って比較しましょう。
候補校が決まったら、年間費用と3年間の概算、寮・下宿の生活、学校との連携、相談体制を詳しく確認します。見学時の交通費や受験費用も予算に含めます。
支援が必要な場合は、本人の状況を具体的に伝え、対応可能な範囲を確認してください。曖昧なまま入学後の対応を期待するのは避けましょう。
費用と生活条件は、書面でも確認しておくと安心です。変更の可能性がある項目は、確認時点も記録します。
高校進学では、県外募集の条件、募集人数、出願書類、試験、面接、併願の可否を確認します。地域高2留学は在籍校との調整が必要で、本人だけで手続きを進めることはできません。
大学生・社会人向けでは、対象年齢、期間、現地活動時間、選考、契約、保険などを確認します。締切直前では書類や面談の準備が間に合わない場合があります。
募集要項は年度ごとに必ず最新のものを確認してください。不明点は、応募前に運営事務局や学校へ問い合わせましょう。

ここでは、地域留学を検討する方からよく寄せられる質問に答えます。制度、費用、生活、支援は受け入れ先ごとに異なるため、最終的には個別確認が必要です。
地域留学とは、住み慣れた土地を離れ、国内の別地域で一定期間暮らしながら学ぶことです。高校への進学、1年間の高校留学、大学生の実践型インターン、社会人の地域滞在などがあります。
一つの共通制度ではなく、複数の取り組みを含む呼び方です。対象、期間、目的を確認して選びましょう。
地域留学は、国内の別地域で学び暮らす選択肢を広く表す言葉です。地域みらい留学は、その中でも主に中学生が都道府県の枠を越えて地域の高校へ進学し、原則3年間を過ごすプログラムです。
地域みらい留学は、地域留学に含まれる具体的な仕組みの一つです。地域高2留学とも期間や在籍関係が異なります。
できます。中学校卒業後に地域の高校へ進学する方法のほか、現在の高校に在籍したまま高校2年生の1年間を別地域で学ぶ地域高2留学があります。
進学か1年間の留学かで、応募時期と手続きが変わります。転入・編入を希望する場合は、受け入れの有無を学校へ直接確認してください。僕自身は中退後の入り直しでしたが、それも一つの入り方です。
学校、制度、期間、住まいによって異なります。高校生は学費、寮費・下宿代、食費、教材、制服、交通、帰省などが必要です。大学生・社会人向けは交通費、宿泊費、食費などが中心で、補助がある場合もあります。
月額ではなく、期間全体の総額で確認してください。奨学金や自治体の補助は、条件と採否も確認しましょう。
学ぶ内容、教育方針、住まい、人間関係の相談体制、費用、交通、医療、卒業後の進路を確認します。高校生は、本人が現地を見て生活を想像できるかも大切です。
良い情報だけでなく、合わなかったときの対応も聞きましょう。複数の学校や制度を比較してから判断してください。
診断名だけで一律に判断することはできません。学校や住まいの受け入れ体制、本人が必要とする配慮、医療機関へのアクセスによって異なります。
本人の困りごとと必要な支援を具体的に伝えて相談してください。見学や面談を通して、本人との相性を慎重に確認することが大切です。

地域留学は、海外ではなく国内の別地域で学び、暮らし、人と関わる選択肢です。高校生向けの地域みらい留学や地域高2留学、大学生向けの地域ベンチャー留学、若者・社会人向けの地域留学・島留学では、対象、期間、目的、費用が異なります。
高校生が地域留学を選ぶときは、地域の魅力だけでなく、学校の教育方針、授業、学習支援、寮・下宿、相談体制、費用、卒業後の進路を確認してください。不登校経験や発達障害がある場合も、環境を変えることを万能な解決策と考えず、本人の意思と必要な支援を丁寧に確認する必要があります。
地域留学で大切なのは、その地域でどのような毎日を送りたいかを具体的に考えることです。
北星余市は、北海道余市町にある全日制普通科・男女共学の高校です。全国から集まる生徒が、地域の方が運営する寮下宿で生活しながら通学しています。授業や学校行事に加え、寮下宿や地域の大人との関わりも高校生活の一部です。
僕がこの町で過ごした三年間を振り返って思うのは、地域が人を変えるのではなく、そこで出会った人が変えるということです。どんな土地かと同じくらい、そこに誰がいるのかを見てほしいと思います。
「地元を離れて全日制高校へ進学する」「地域の中で生活しながら高校生活を送る」という選択肢を探している方は、学校見学や個別相談もご活用ください。本人が校内や寮下宿を実際に見て、「ここならやってみたい」と思えるかを一緒に確かめていきましょう。
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