全日制高校から通信制高校へ転校できる?後悔しないために考えておくこと

2026.07.08 コラム

牧師・教員・経営者

後宮 嗣

USHIROKU TSUGU

全日制高校から通信制高校へ転校することは可能です。僕自身、最初の高校を離れた経験があるので、今の学校から距離を置きたい気持ちや、別の学び方を探したくなる感覚はよく分かります。

ただ、転入できる時期や単位の扱いは学校によって異なります。自己判断で退学を決める前に、今の学校と転入先の両方へ確認しておくことが大切です。通信制高校は自分のペースで学びやすい一方で、自己管理や学校生活の変化に戸惑うこともあります。この記事では、全日制高校から通信制高校へ移る手続き、単位の引き継ぎ、後悔しないための判断軸を整理します。

この記事でわかる内容

  • 全日制高校から通信制高校へ転校できるか
  • 転入・編入の違いと手続きの流れ
  • 単位の引き継ぎや費用の考え方
  • 通信制へ移る前に確認したいポイント

著者プロフィール

後宮 嗣。1989年北海道千歳市出身。京都府在住。札幌市の高校を中退後、2005年に北星余市高校へ入学。卒業後は明治学院大学国際学部国際学科へ進学し、業界大手商社に就職。2020年に退職し、同志社大学大学院神学研究科に入学。現在、牧師・教員・経営者として活動中。

「実力があればこそ楽しさも生まれる」「人にいい影響を与える生き方がしたい」という思いをもとに、自身の経験も交えながら、不登校や進路に悩む方へ向けて語ります。

公式インタビュー:https://www.hokusei-y-h.ed.jp/star_record/list/11765/

北星学園余市高等学校について、詳しく知りたい方へ

全日制高校から通信制高校へ転校はできる?

全日制高校から通信制高校へ転校はできる?

全日制高校から通信制高校へ転校することは可能です。

ただ、通信制高校へ移る方法や時期は学校によって異なります。今の高校に在籍したまま移るのか、一度退学してから入り直すのかによっても、必要な手続きが変わります。

大切なのは、自己判断で退学を決めないことです。退学してから動くと、単位の扱いや入学時期で不利になる場合があります。まずは在籍している高校と、希望する通信制高校の両方に相談しましょう。

転入と編入の違い

全日制高校から通信制高校へ移る場合は、転入と編入の違いを知っておくことが大切です。

転入とは、今の高校に在籍したまま、別の高校へ移ることです。高校生としての在籍が続くため、単位や学年の扱いを確認しながら進めやすい場合があります。

一方、編入は、一度高校を退学したあとに別の高校へ入り直すことです。この場合、入学できる時期や学年、単位の扱いが変わることがあります。

どちらがよいかは、今の在籍状況や希望する学校によって異なります。通信制高校を考え始めた段階で、先に退学せず、学校へ相談することが大切です。

転校できる時期は学校によって異なる

通信制高校へ転校できる時期は、学校によって異なります。

随時相談できる学校もあれば、入学できる時期が決まっている学校もあります。年度途中で受け入れているかどうかも、学校ごとに確認が必要です。

また、転校の時期によっては、単位の引き継ぎや卒業時期に影響する場合があります。

「今すぐ通信制に移りたい」と思っても、すぐに手続きが完了するとは限りません。まずは希望する通信制高校に、いつから入学できるのかを確認しましょう。

全日制から通信制高校へ転入する流れ

全日制から通信制高校へ転入する流れ

全日制高校から通信制高校へ転入する場合は、先に退学を決めず、今の学校と転入先の両方に相談することが大切です。

一般的には「転校」と言われることもありますが、高校では、在籍したまま別の高校へ移る場合を「転入」と呼ぶことが多いです。この記事では、全日制高校から通信制高校へ移ることを主に「転入」と表記します。

通信制高校によって、受け入れ時期や必要書類は異なります。現在の単位がどう扱われるかによって、入学後の学び方や卒業時期が変わる場合もあります。流れを先に知っておくと、焦って退学を決めたり、必要な確認を抜かしたりするリスクを減らせます。

まずは今の高校と通信制高校の両方に相談する

通信制高校への転入を考え始めたら、まずは今の高校に相談しましょう。

今の学校がつらい場合でも、いきなり退学を決めるのは避けた方が安心です。退学してから動くと、転入ではなく編入扱いになり、手続きや単位の扱いが変わる場合があります。

あわせて、気になる通信制高校にも資料請求や個別相談をしておきましょう。いつから転入できるのか、今の状況で受け入れ可能かを確認できます。

単位の扱いと転入できる時期を確認する

次に、今の高校で修得した単位がどう扱われるかを確認します。

通信制高校では、全日制高校で取った単位を引き継げる場合があります。ただし、すべての単位がそのまま認められるとは限りません。

また、転入できる時期も学校によって異なります。随時受け入れている学校もあれば、時期が決まっている学校もあります。

卒業時期に関わる可能性もあるため、単位と転入時期は早めに確認しましょう。

必要書類を準備して出願する

転入先の候補が決まったら、必要書類を準備して出願します。

多くの場合、在籍している高校に作成してもらう書類が必要です。ただし、必要な書類や提出方法は通信制高校によって異なります。

出願前には、募集要項や個別相談で案内された内容を確認しましょう。書類の準備に時間がかかる場合もあるため、早めに動くことが大切です。

面接を受ける

出願後は、面接を受ける場合があります。

面接では、これまでの状況や通信制高校で学びたい理由を確認されることがあります。学校によっては、作文や書類確認が行われる場合もあります。

大切なのは、うまく話すことではありません。今の全日制高校がつらい理由や、通信制高校でどのように学びたいかを整理しておくことです。

合格後に転入手続きを進める

合格後は、今の高校と転入先の案内に沿って手続きを進めます。

在籍校での手続きと、通信制高校での入学手続きが必要になります。どちらか一方だけで完了するわけではないため、学校の案内を確認しながら進めましょう。

手続きが完了すると、通信制高校での学習が始まります。登校日数や課題の進め方は全日制と異なるため、最初に学習の流れを確認しておくと安心です。

全日制で修得した単位は引き継げる?

全日制で修得した単位は引き継げる?

全日制高校で修得した単位は、通信制高校へ転入するときに引き継げる場合があります。

ただし、すべての単位が必ずそのまま認められるとは限りません。通信制高校のカリキュラムや卒業要件によって、単位の扱いが変わることがあります。

転入を考える場合は、今の高校でどの単位を修得しているのかを確認し、転入先でどのように扱われるかを相談しましょう。

修得済み単位は認定される場合がある

全日制高校で修得した単位は、通信制高校で認定される場合があります。

たとえば、すでに修得している科目が転入先の卒業要件に合っていれば、その単位を引き継げる可能性があります。単位を引き継げると、転入後に同じ科目を最初からやり直さずに済む場合があります。

ただし、単位の認定は転入先の学校が判断します。今の高校で取った単位が、転入先でどのように扱われるかは必ず確認しましょう。

特に、卒業時期に関わる部分なので、早めに相談しておくと安心です。

未修得単位や出席不足がある場合の注意点

まだ単位を取れていない科目がある場合は、転入後の学習計画に影響することがあります。

また、出席不足などで単位が認められていない場合、その科目を通信制高校で学び直す必要があるかもしれません。

ただし、未修得単位があるからといって、通信制高校への転入をあきらめる必要はありません。大切なのは、今の状況で卒業までに何が必要かを確認することです。

単位に不安がある場合は、成績や出席状況をもとに、転入先の学校へ相談しましょう。自己判断で「もう遅い」と決めつけないことが大切です。

通信制高校へ転入するメリット

通信制高校へ転入するメリット

通信制高校へ転入するメリットは、今の負担を減らしながら高校卒業を目指しやすくなることです。

全日制高校で毎日登校することがつらい場合でも、通信制高校なら学習の進め方を調整しやすい場合があります。ただ、通信制高校が誰にとっても楽な選択肢というわけではありません。自分に合う学び方かどうかを考えたうえで選ぶことが大切です。

自分のペースで学びやすい

通信制高校は、自分のペースで学びやすいことが大きなメリットです。

全日制高校のように毎日決まった時間に登校する形ではなく、自宅学習やレポート、登校日を組み合わせて学ぶ学校が多くあります。

そのため、体調に不安がある人や、毎日登校することに強い負担を感じている人にとっては、学び続けやすい環境になる場合があります。

ただし、自由度が高い分、自分で学習を進める力も必要です。課題の進め方や先生への相談方法は、転入前に確認しておきましょう。

人間関係や登校の負担を減らしやすい

通信制高校へ転入すると、人間関係や登校の負担を減らしやすくなる場合があります。

今の全日制高校でクラスになじめない、集団生活がつらい、毎日の登校が苦しいと感じている人にとっては、環境を変えることで気持ちが楽になることがあります。

通信制高校では、登校日数や生徒同士の関わり方が学校によって異なります。人との関わりを減らしたい人もいれば、適度に登校して友人を作りたい人もいるでしょう。

大切なのは、通信制高校に移ればすべて解決すると考えすぎないことです。自分が何に負担を感じているのかを整理したうえで、合う学校を選びましょう。

卒業時期が大きく遅れない場合がある

全日制高校から通信制高校へ転入する場合、これまで修得した単位を引き継げることがあります。

単位を引き継げると、同じ学年のまま学習を続けられたり、卒業時期への影響を抑えられたりする場合があります。

ただし、必ず卒業が遅れないとは限りません。修得済みの単位や転入する時期によって、卒業までの計画は変わります。

通信制高校を検討するときは、「いつ卒業できそうか」まで確認しておくと安心です。

通学以外の時間を使いやすい

通信制高校は、全日制高校よりも時間の使い方を調整しやすい場合があります。

体調を整える時間、通院、アルバイト、習い事、家族との時間など、今の自分に必要な時間を確保しやすくなることがあります。

ただし、自由な時間が増えるほど、生活リズムが崩れやすくなる面もあります。

通信制高校を選ぶときは、時間が増えることだけでなく、その時間をどう使うかも考えておきましょう。

通信制高校へ転入するデメリット

通信制高校へ転入するデメリット

通信制高校にはメリットがありますが、全日制高校とは学び方が大きく変わります。

特に、自宅学習が中心になることや、登校日数が少なくなることは、人によって負担になる場合があります。選ぶ前に、良い面だけでなく注意点も知っておきましょう。

自主学習を進める大変さがある

通信制高校では、自分で学習を進める時間が多くなります。

全日制高校のように毎日決まった時間に授業を受ける形ではないため、課題やレポートを自分で進める必要があります。

そのため、家だと勉強に集中しにくい人や、予定を立てるのが苦手な人は、学習が止まってしまうことがあります。

不安がある場合は、先生に相談しやすいか、学習の進め方をサポートしてもらえるかを確認しておきましょう。

友人関係や学校行事の機会が減る場合がある

通信制高校では、全日制高校に比べて登校日数が少ない学校もあります。

そのため、友人と毎日顔を合わせる機会や、学校行事に参加する機会が少なくなる場合があります。

人間関係の負担を減らしたい人にはメリットになりますが、学校生活をしっかり経験したい人には物足りなく感じるかもしれません。

通信制高校を選ぶときは、登校日数だけでなく、学校行事や生徒同士の関わり方も確認しておきましょう。

生活リズムが乱れやすい

通信制高校は、時間の自由度が高い反面、生活リズムが乱れやすい場合があります。

朝起きる時間が遅くなったり、課題を後回しにしたりすると、学習を続けるのが難しくなることがあります。

特に、全日制高校の登校がつらくて通信制に移る場合は、転入後にどのように生活を整えるかも大切です。

完璧な計画を作る必要はありません。ただ、最低限の学習時間や相談できる相手は決めておくと安心です。

家族や周囲に理解してもらう必要がある

通信制高校への転入を考えるとき、家族や周囲に不安を持たれることがあります。

「通信制に行って大丈夫なのか」「卒業できるのか」「将来に影響しないのか」と心配される場合もあります。

そのため、通信制高校を選びたい理由を整理しておくことが大切です。

今の全日制高校で何がつらいのか、通信制高校でどう学びたいのかを話せると、家族も状況を理解しやすくなります。必要であれば、学校の個別相談に保護者と一緒に参加しましょう。

通信制へ移る前に、全日制で環境を変える選択肢も考える

通信制へ移る前に、全日制で環境を変える選択肢も考える

通信制高校への転入は、今の全日制高校がつらい人にとって大切な選択肢です。

ただ、「全日制高校そのものが合わない」のではなく、「今の学校環境が合っていない」場合もあります。僕自身も、最初の高校を離れたあと、環境を変えて学び直した経験があります。場所が変わることで、人との関わり方や学校生活の見え方が変わることもあります。

通信制に移るか、全日制で環境を変えるかは、本人の状況によって変わります。どちらかを急いで決めつけず、比較して考えることが大切です。

環境が変われば全日制で続けられるケースもある

今の全日制高校がつらいからといって、全日制高校すべてが合わないとは限りません。

クラスの雰囲気、人間関係、先生との距離、学校の方針が変わることで、通いやすくなる場合もあります。特に、学校生活そのものには未練がある人や、対面で学びたい気持ちがある人は、別の全日制高校も比較してみる価値があります。

もちろん、無理に全日制を続ける必要はありません。ただ、通信制へ移る前に「全日制で環境を変える方法はないか」を確認しておくと、後から迷いにくくなります。

寮や少人数支援のある学校を検討する

全日制で環境を変えたい場合は、寮のある学校や少人数で学べる学校も選択肢になります。

今の地域や人間関係から離れることで、気持ちを切り替えやすくなる場合があります。また、人数が少ない環境では、先生に相談しやすいと感じる人もいます。

ただし、寮生活や少人数の学校が誰にでも合うわけではありません。本人が安心して過ごせそうか、学習面や生活面を相談できそうかを確認しましょう。

全日制で環境を変えて学び直したい場合は、北星学園余市高等学校も相談先のひとつです。通信制を検討している段階でも、全日制で続ける選択肢を知りたい方は、資料請求・学校見学・個別相談で確認してみてください。

後悔しないために転入前に確認したいこと

後悔しないために転入前に確認したいこと

全日制高校から通信制高校への転入を考えるときは、「通信制に移れるか」だけで判断しないことが大切です。

転入は、今のつらさを減らすきっかけになる場合があります。その一方で、学び方や学校生活は大きく変わります。確認しないまま決めると、入学後に戸惑うこともあるでしょう。

細かい条件をすべて完璧に調べる必要はありません。まずは、転入後の生活が自分に合いそうかを考えてみてください。可能であれば、通信制高校を決める前に学校見学や個別相談にも参加しておきましょう。

実際に相談すると、思っていたより通いやすいと感じる場合もあれば、自分には合わないと気づく場合もあります。入学後のミスマッチを防ぐために、出願前に学費、登校頻度、サポート体制、卒業までの見通しを確認しておくと安心です。

通信制高校へ移りたい理由を整理する

まずは、なぜ通信制高校へ移りたいのかを整理しましょう。

「今の学校がつらい」だけでは、通信制高校が本当に合うか判断しにくい場合があります。人間関係がつらいのか、毎日登校が負担なのか、勉強についていけないのかによって、合う選択肢は変わります。

通信制高校が合う人もいれば、別の全日制高校で環境を変える方が合う人もいます。

大切なのは、今の学校を離れることだけを目的にしないことです。転入後にどのように学びたいかまで考えておくと、学校選びで迷いにくくなります。

卒業までの見通しを確認する

通信制高校へ転入する前に、卒業までの見通しを確認しましょう。

全日制高校で修得した単位を引き継げる場合もありますが、単位の扱いは学校によって異なります。転入する時期によっては、卒業時期に影響することもあります。

「通信制に移ればすぐ安心」と考えるのではなく、いつ卒業できそうかを確認しておくことが大切です。

不安がある場合は、今の高校と転入先の両方に相談しましょう。自己判断で退学してから動くより、在籍したまま確認する方が選択肢を残しやすくなります。

費用や通学スタイルを確認する

通信制高校へ転入する場合は、費用や通学スタイルも確認しておきましょう。

通信制高校は、学校によって学費や登校日数が異なります。自宅学習が中心の学校もあれば、登校日が多い学校もあります。

学費だけでなく、教材費や通学にかかる費用も含めて考えると安心です。

また、登校日数が少ない方が合う人もいれば、ある程度学校に通う方が続けやすい人もいます。費用と通いやすさの両方を見て、自分に合う学校を選びましょう。

家族や学校に相談してから決める

通信制高校への転入は、本人だけで抱え込まず、家族や学校に相談してから決めましょう。

今の学校がつらいと、早く環境を変えたい気持ちになることがあります。その気持ちは大切ですが、急いで退学を決めると、手続きや単位の面で困る場合があります。

家族に話しにくい場合は、まず担任の先生や進路担当の先生に相談してもかまいません。

通信制高校の個別相談に、保護者と一緒に参加する方法もあります。第三者に話すことで、今後の選択肢を整理しやすくなります。

まとめ:通信制への転入は可能だが、全日制で環境を変える選択肢も比較して決める

まとめ:通信制への転入は可能だが、全日制で環境を変える選択肢も比較して決める

全日制高校から通信制高校へ転入することは可能です。今の学校がつらい場合、通信制高校に移ることで登校の負担や人間関係の悩みを減らせる場合があります。

一方で、自主学習の大変さや生活リズムの乱れやすさもあります。通信制高校が合う人もいれば、別の全日制高校で環境を変える方が合う人もいます。「今の全日制がつらい」ことと、「全日制そのものが合わない」ことは、必ずしも同じではありません。

通信制へ転入する前には、単位の扱い、卒業までの見通し、学習スタイルを確認しましょう。自己判断で退学を決める前に、今の高校や転入先へ相談することも大切です。

全日制で環境を変えて学び直す選択肢を知りたい方は、北星学園余市高等学校も相談先のひとつです。資料請求・学校見学・個別相談を通じて、今の状況を相談してみてください。

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