カメラマン美穂子
表紙写真の裏ばなし

2024.07.16 コラム

カメラマン

辻田美穂子

MIHOKO TSUJITA

今までも部活の紹介はしてきましたが、今回は部活の中でも所属部員が20〜30人と、人気の高い、ボランティア局の登場です。余市町に住んでいる方は見かけたことがあるかもしれませんが、彼らの主な活動は浜のゴミ拾いや、花壇の手入れなどです。「高校生って、そういう社会貢献に興味あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、今回のメンバーのひとりにボランティア局に入った理由を聞いてみたところ、「ゴミ拾いは運拾いだから」との回答が…!他の生徒にも入部理由を聞いてみると、「先輩に誘われて楽しそうだから」とか「街がきれいになるって、結構充実感がある」など、ポジティブな理由で入部している子が多いように思いました。
今回は用意するものや集めたい人数などを事前に聞いてくれたり、初めての撮影にもとても協力的で、さすがボランティア局!という印象を受けました。当日も、撮影で使う足りない小物をすぐに調達してきてくれるなど自発的に動いてくれたおかげで、進行もスムーズです。立ち位置やポージングを微調整していると、メンバーのひとりが美容室の予約がある!とのことで、名残惜しくもフェードアウト。そこで急遽、横で様子を見守ってくれていた新任の宍戸先生に入っていただきました。今回の撮影に参加してくれたのはほとんどが1年生だったので、先生も生徒たちも北星余市に来てまだ1ヶ月ほどのフレッシュメンバーでしたが、以前からの友人のようにみんなでわいわい、楽しそうに参加してくれました。
というわけで、オフショットはこちら!撮影が終わってすぐ生徒たちに囲まれる宍戸先生。仲の良さが伝わってきます。北星余市の魅力のひとつは、この先生と生徒との距離感にあると思います。3年間、来る日も来る日もひざをつき合わせ、喜怒哀楽すべてをひっくるめ一緒に生活していく中で築き上げられるこの関係性は「先生と生徒」なんだけれど、「先生と生徒」だけじゃない、言葉で表現するにはもったいないくらい、特別なつながりです。

文・写真:辻田美穂子

 

プロフィール

辻田美穂子 | Mihoko Tsujita

大阪から移住した写真家。道南のせたな町在住。北星余市でのたくさんの出会いを通して人生がかわったひとりです。パンフレットなど学校の広報物の写真を撮っているので、見かけたら「みほこー!」と声をかけてください!

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