北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
余市の農家&釣り人
中川知嵩
TOMOTAKA NAKAGAWA
ジリジリと日差しが強くなる日が多くなってきました。去年、北海道が日本で一番暑い日なんて日もありました。さて、北星余市高校への入学が縁となり、そのまま余市に住みついてしまった私の趣味は、「釣り」です。仕事と睡眠以外の時間は、ずっと竿を握り締めていると言っても過言ではないくらいに釣りばかりしています。
そんな釣り人に厳しいのが「夏」です。実は水の中にもちゃんと「四季」が存在し、夏になると暑さのためにご飯を食べる気力すらなくなってしまう私同様、水の中にいる魚も水温が上がることで同じことが起こるのです。人間で言う「夏バテ」を私たち釣り人は「夏枯れ」と言います。海水温が適水温より高くなることにより、餌を積極的に追わなくなるのです。生き残っている大きな魚ほど、狩りは無駄がなく、いつだってスマートで合理的なものです。コンディションが悪い時に無理はしないのです。
しかし、この夏枯れを打破する方法が存在します。動物には反射的にしてしまう行動というものがあります。目の前を飛び回る虫を手で払うことや、物を落とした瞬間、パッと手を伸ばし拾おうとする行為がそれに当たります。ある条件に対して無意識に行う行動を反射といいますが、過去の体験や経験から身についたものと私は考えています。つまり脳で考えるより先に、体が覚えているのです。実はこれは同じ動物として魚にも同じことが起こるのです。これをリアクションバイトと言います。このリアクションバイトを活用して夏枯れを攻略していくのです。具体的にどうするのか?リアクションバイトを誘発させる為には、考える時間を与えてはいけません。早く巻く、早く落とす、唐突に動き出す等々。魚がそれに気づいた時、有無も言わさず食いつかせるそんなイメージをしながら誘うのが重要です。釣り場や、時期でも変わってしまう釣り方です。夏枯れで全く何の反応もなく、何もない厳しいことも多い時期ですが、掛かった時はデカくてパワフル!頭を使い、粘りに粘って釣り上げる一匹は一生忘れられない思い出になり、ますます釣りの魅力に引き込まれていきます。北海道の海の魅力には底がありません。これからも楽しんでいきたいと思います。
文・写真:中川知嵩
中川知嵩 | Tomotaka Nakagawa
夏だからこその頭脳戦がやめられない余市の農家&釣り人