最高のおやつ「OKINAWA」

2023.12.14 コラム

ダイビングインストラクター

鈴木沙代

SAYO SUZUKI

私は中学生まで関東地方で過ごしていたが、縁あって高校3年間を北海道で過ごした。そして高校を卒業してからは、ほとんどの時間を北海道とは真逆の沖縄で毎日を過ごしてきた。

初めて沖縄を訪れたのは、たぶん保育園の頃だと記憶している。青い空、透き通るような海に感動した。何もかもが素敵に見えて、その時の家族旅行は忘れることのできない楽しい思い出として、私の中に刻まれたのだ。子どもの頃、みんなが将来の夢として「宇宙飛行士」や「アナウンサー」をあげるように、私の夢は「沖縄への移住」であった。あの時、体が震えるような感動を覚えた沖縄に住みたい、その気持ちは萎むことなく私の心の中に残り続けていたのだ。

高校を卒業した私は沖縄に住むべく、迷うことなくダイビングのインストラクターへの道を選んだ。楽しい毎日だった。機材は重いし、やることはいっぱいあるし毎日が大変だったが、それでも「沖縄での生活」は私をワクワクさせたし充実した日々だった。そしてインストラクターとしてのライセンスを取得した私は本格的に島生活へ突入していく。しかし、現実は決して甘いものではなかった。目の前に青い海も、広い空も広がっているのに、私は疲れ果てていた。休みのないキツい仕事に、大変な毎日の生活。そんな時にそっとコロナ禍が始まった。時を同じくして、ずっと私を可愛がってくれた祖母が倒れたとの連絡を受ける。大好きな沖縄、せっかく取ったインストラクターの資格。後ろ髪を引かれながら私は地元に帰ることを決めた。

あれから2年半、私は再び沖縄へ帰ってきた。なんともいえない沖縄ならではの空気感、青い海も、広い空も大好きなこの場所へ。

離れてみて分かったことがあった。決してなきゃいけない訳ではないおやつ、でも、あるとちょっと嬉しいおやつ、甘いものがちょっと苦手でそんなに食べない私にとって、日々の自分を癒すご褒美としてのおやつ。それが私にとって「OKINAWA」だった。今は別の仕事をしながら、時々インストラクターの仕事もしている。大好きな場所でやりたいことが出来る今こそ、私にとってのご褒美タイム。

文・写真:鈴木沙代

 

プロフィール

鈴木沙代 | Sayo Suzuki

埼玉草加市出身47期生。在学中は生徒会副会長。卒業後に沖縄のダイビング専門学校に入学。現在は、フリーのダイビングインストラクターとして活動しており、沖縄県うるま市在住。

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