経験を豊かにする、イベントや取り組み 2017.4.26

あの日から53日。始まったばかりのときに、終わったばかりを振ってみる。

あれから早いもので1ヶ月半が過ぎました。なんだか、北海道にも春が来て、改めて振り返る卒業式です。

 

最後に会ってから早いもので53日が経ちましたね。
元気でやってるかな。
53つの夜を超えた君らは、今頃、何をしているかな。
そろそろ、新しい世界に馴染んでいる頃かな。
新しい出会いの中で、良いものを摘んでいってくれてるかな。
寂しくないかな。不安はないかな。
寂しくても、不安でも、俺らはここにいる。
変わらずに。
ここで、いつも、君の幸せを願ってるよ。

 

、、、ってことでですね、はい。ずっと紹介したかったのですが、なかなか機会を逃してしまっておりましてね。2016年3月3日に執り行われた卒業式のスライドショーです。

このスライドショー、長年、僕と一緒に広報物を、あーだーこーだーいいながら、僕の無理難題にもいつも応えてくれる、音楽とフルーツグラノーラをこよなく愛するNOBUYUKI MATSUMOTOさんが作ってくれました。

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みんな、いい顔してるなぁ。ほんと。改めて振り返っても、本当にいい卒業式でした。

あ、松本さんにお願いして、特別に写真をいただきました。ご希望の方はお子さんのお名前とご自宅の住所と電話番号をご記入の上、下記の方法で、私、田中までご連絡ください。保護者の方にお送りします。お子さんにお渡しください。卒業生のみんなは親御さんからもらってね。

◯メール:tanaka@hokusei-y-h.ed.jp
◯学校にFAX:0135-22-6097 ※鏡文いりません。資源は大切にしましょう派です
◯その他、個人的にLINEやFacebookで繋がってる方はそれでもOKです。

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送り出す側も、送られる側も、お世話した人も、お世話になった人も、外の人も内の人も、みんなでともに作り上げた高校生活。その象徴かのような、みんなでつくりあげた時間でした。

ちょっと、懐かしんで、また明日からの元気の源にしてみてね。


そして、これもご紹介しそびれていましたが、PTAのニュースレターに掲載されていた、卒業生の親御さんの式後の声。あらためて、じっくり読みながら、目がね、こう熱くなって、視界が歪みます。

みなさん、北星学園余市高等学校を選んでくれてありがとう。本当に。

生きていると色んな局面にぶち当たる。色んな扉をノックしても応答が無かったり、拒まれたり、前向きの「前」が何処にあるのか見えなくなる時がある。

うちにとって大切に関わっていた人が次々亡くなり、最後にお父さんが亡くなり、息子は生きる軸を無くしてどうしていいかわからない気持ちで悔しそうに泣いていた。

最終的には息子が生きていれば良かった。だけど何処かに息子が自分らしく生きていける場がありますように。亡くなった人にお願いをしてはいけないと言うけど、お父さんを始め各遺影に祈っていた。みんな写真の中で優しい笑顔だった。なんの根拠も無かったけど「大丈夫」と言っている気がした。私が平気でいなきゃと思っていた。

退学した学校のある先生を息子は許せないと言っていた。先生にはいつも恵まれ、良き相談相手で憧れの大人だった。小学校の頃の先生は今もうちに遊びに来てくれる。その頃の息子の話は今では笑い話で話してくれるけど赤面することもしばしばある位、息子は自然豊かな複式級の小さな学校で伸び伸び育っていた。

許せないと言っていた先生を「スッゲーやなヤツだったけど、そのお蔭で北星余市に辿り着けた。ちょっとやなヤツだったらもう少しがんばろうと思ってたかもしれない。スッゲーやなヤツでで良かった。」と言っていたね。スッゲー嫌な事が無いと居場所を変えるなんで早々出来ないなぁと私も思った。「息子らしく生きていける場所」に出会った。奇跡だった。亡くなった人たちが「大丈夫」と言ってくれた事は本当だった。

「人間万事塞翁が馬」うちのトイレに貼ってある言葉。今、不幸に見える事が本物の幸福に出会わせてくれる。とても痛い経験もそのためにあったのかもしれない。

北星余市の卒業式。みんな、この学校を選ぶ過程は紆余曲折があったと思う。心の位置がわかる位、痛みを感じた日もあったでしょう。自分が変わるというのは、別物になるのではなく本来の自分に戻る事。愛は全てをあるべき姿にするとどこかで読みました。檀上で想いを叫んで晴れやかに階段を下りていくみんなの姿に体の中で何かが咲く思いでした。

息子は、また素敵な大人達にたくさん出会った。

そして今まで関わったくれた大好きな先生達のような教員になりたいと進学をします。振り返ったらまぶしい過去がある。本当の自分で生きていけた場所がある。きっとそれは未来の自分を勇気づけます。

北星余市の先生たち、事務員の方、下宿のおじさんおばさん、PTAの皆さん、そして北星余市の生徒のみんな、皆さんとの出会いに深く感謝です。息子も私も元気にしてくれました。ありがとうございました。

北星余市高校の卒業式は、決して厳粛な雰囲気とは言えません。少し震える声で、時には言葉に詰まりながら司会をしてくださる本間先生に励ましの声が飛び、会場の体育館が笑いに包まれます。そんな温かい空気の中、卒業式は始まりました。

   3年前の入学式、クラス写真でうつむいていたり、不安そうな表情だったりしていた50期の生徒たちが、しっかりと前を向き、晴れやかな顔で入場してきます。各クラス、6月の強歩遠足の時に作ったクラス旗を伴っていました。入場の様子だけでも、クラスのカラーが出ています。

   そして、卒業証書授与。先生への感謝、下宿の方への感謝、親への感謝、50期への思い―― それぞれが叫び(?)ます。ちょっと長めの演説となり、壇上が渋滞することも。我が子がいるB組は、先生に呼名されたあと、その生徒の特徴と名前をクラス全員で叫んでくれました。「とりあえず謝れ!」が我が子へのコメントです。言い得て妙。こうしてお互いが認め合っていたんだと実感しました。また、今年度で退職されるB組担任の久保田肇先生への、教え子からの卒業証書授与も行われ「卒業したぞー!」との先生の声に拍手が湧きました。

   送辞も、答辞も、先生方が歌ってくださった「嵐」も校歌も、心の中にしっかりと入ってきました。

   嬉しいのに寂しい。みんなの新しいスタートはとても喜ばしいことなのに、とても寂しい。そんな気持ちと、3年間のあれこれが思い出されて泣きっぱなしでした。卒業生が晴れ着や袴で華やかに装い卒業証書を受け取る。それだけではこんな気持ちにはならないと思います。一人ひとりが覚悟を持って余市で暮らし、自分と向き合い、意味ある時間を過ごして辿り着いた卒業式だからこその感動なのでしょうね。50期生としてこの場にいられて本当に良かったとつくづく思います。

   抱えきれないほどの花束をいただき退場する卒業生たち、その中の息子も輝いて見えました。

   ここまで支え導いてくださった先生方、下宿のみなさん、PTAのみなさん。共に泣き笑ってくれた先輩、後輩たち。そして何より50期のみんな。改めてありがとうございました。

   余市は、大好きなふるさとになりました。

   50期、卒業おめでとう!

卒業式に出席する為に一年前から予定をブロックしていたが、今年に入ってからは特に忙しく沖縄を離れる事も多くてバタバタしながら、北海道へ。

翌朝、寒い。。。というか痛い。。。と思いながら学校に着き、受付を済ました。いつも通りの形式的な卒業式だと思ってプログラムも見ずに待っていました。先生と子供達が入場。カラフルな頭と制服を着ていない以外は、普通の卒業式。そろそろ来賓のスピーチ?。。。長~いスピーチ。。。と思っていたが、さらっと紹介そして卒業証書授与に。しかし卒業証書授与の最中に何か聞こえてくる。

ふと見ると、卒業証書を手に北星余市高校に入学する前の事、北星余市入学後の経験など、それぞれの想いを生徒が語っている。

我が子ではないのに気が付くと涙が出ていた。

親として正しい選択をしたのか自問自答しながらの2年間、結局正しかったのか否かが分からずにここまで来ました。しかし思いもよらず、卒業式で答えが。。。

自分が息子に北星余市高校をすすめたのは、正解だった。改めて北星余市の素晴らしさを実感する事が出来ました。子供達、一人一人が主役となっていて、気が付けば何故か生徒全員が我が子の様に思える素敵な心温まる卒業式にも感動しました。

我が家にもっと子供がいたら、絶対に北星余市にまた入学させたい!!!!これまで、我慢強く指導、サポートして下さった先生方、PTA・保護者の方々、寮母さん達、そして地元の皆様、本当に有難うございました。将来の子供達の為にも、これからも北星余市高校を応援して行きたいと思います。

1年生の5月の末に、悩みや不安を抱えながら、このままじゃいけない、なんとかしたい変わりたいという思いで余市にやって来ました。

あれから3年。親元を離れて下宿での集団生活。仲間と励まし合いながら完歩した強歩。話し合い協力しながらみんなで成功させた北星祭。優勝目指して団結したスポーツ大会。愛媛から北海道に来たからこそ体験出来たスキー授業。出身地や年齢が違っても、ご縁があって、同じ50期の仲間となり、一緒に過ごした高校生活は、本当に充実したものになりました。

そして迎えた卒業式。私がこれまで見てきた卒業式とは全く違ったけど、北星余市らしい、北星余市でしか味わえない感動を頂きました。卒業する喜び、北星を離れる寂しさ、親や先生や下宿への感謝、後輩へ伝えたいことなど、いろんな思いをそれぞれの表現で伝えてくれました。聞いているうちに、世界に一つだけの花が浮かんできました。「小さい花や大きな花、一つとして同じものはないから、ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」折れそうになったり、枯れそうになった時期もありましたが、諦めずに受け止め、お水や肥料を与えてくれる素晴らしい環境にたどり着き、いろんなことを学び、成長しました。これからは皆別々の道に進みますが、どうぞ、ここでの経験を忘れずに、それぞれの場所で花を咲かせて下さい。

北星余市に来て、うちの子はやり直し、変わることが出来ました。親子共々お世話になりました。ありがとうございました。うちの子が救われたように、この先もずっと北星余市が存続され、ここからたくさんの卒業生が巣立って欲しいと思います。

「こちらこそ」なんです。本当に。

明日もみんなに良い1日が訪れますように。

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