涙は
人生の分岐点

2021.12.13 コラム

株式会社鈴木商会 情報システム部

鈴木月斗

GETTO SUZUKI

面接でよく聞かれる質問の1つに「あなたのターニングポイントについて教えてください」というものがあります。ターニングポイントとは、人生における重大な転機、分岐点を意味します。どんな人でも必ず人生の分岐点があるはずです。私も思い返してみるとたくさんの分岐点があり、そこには必ず涙がありました。

私の人生で第一の分岐点となったのは、小学4年生のときに父の会社が倒産したことでした。父は社長だったので、それまでは不自由のない生活をしていましたが、倒産したことで一転、ガス代や電気代も払えず止められ、夜中には借金取りが叫びながらドアを叩きに来る日々でした。そんな中でも私は大学に行く夢があったので、高校生になるとアルバイトを始め、大学に入るためのお金をコツコツと貯めて、奨学金を最大まで借りてなんとか入学することができました。大学生活は自分の好きな分野に特化して勉強することができ、毎日通うのが楽しかったです。しかし、そんな楽しい大学生活も長くは続きませんでした。

父の仕事がうまくいかず無職になったり、母が病気になり入院が長引いたりと、大学で使う予定だったお金を家に入れる日々が続き、最終的にはお金が足りなくなり大学を辞めることになりました。ここが第二の分岐点だったのかと思います。 大学を辞めてからは無気力な状態で生きていましたが、愛犬のトイプードルや周りの人に支えられ、なんとか気持ちを切り替えることができました。そんな私も2021年11月に結婚することとなりました。自分の両親へ結婚の報告をした際、つらい日々があったからこそ今の自分があり、すてきな人と出会えたこと。厳しい状況でも育てることを放棄しなかったことへの感謝の気持ちを伝えると、家族全員で号泣しました。おそらく今が第三の分岐点でスタートラインなんだと思います。これから先は今までの分岐点に「ざまぁみろ」と言ってやるために、幸せな人生にしてやろうと思います。

文・写真:鈴木月斗

 

プロフィール

鈴木月斗 | Getto Suzuki

1996年札幌生まれ。株式会社鈴木商会の情報システム部に所属しSDGsにITで貢献中。最近、順調に太ってきてるので、ランニングを始めました。音楽を聴きながら自分のペースで走るのが今一番楽しいです。

 

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