純生が行く!❸
自由学舎
クラムボン

2021.03.06 コラム

北星学園余市高等学校校長

平野 純生

SUMIO HIRANO

「純生が行く! 」は、余市高校の校長、平野純生が道内の様々なフリースクールへ出向き、今の教育や子どもたちについてお話を伺います。第3回目の今回は「自由学舎クラムボン」さんへオンラインでインタビューしました。

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自由学舎クラムボンは十勝管内初の民間フリースクール として、2000年に創立。当時塾講師として働いていた清野さんは、生徒の中にいた不登校の子どもに対し、「何かできることは無いのか」と学童の日中の空き時間を借りてフリースクールをスタートしました。

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現在は小学校〜高校、青年まで幅広く受け入れています。クラムボンから余市高校への入学者は過去に5名。兄妹で進学した子どももいました。クラムボンでは、スタッフから高校進学を勧めることはありません。自発的に「高校に行きたい」と言った子どもに対してサポートを行っています。「最近は小学生低学年の問い合わせが多いです。完全な不登校状態ではなくても、そのような兆候があると親御さんはフリースクールを探し始めています。時代ですかね。」と清野さん。

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週に数回決めて来る子もいれば、毎日通う子、イベントにだけ参加する子もいて利用の仕方は様々。毎週金曜日は行事の日として、みんなで一緒に活動します。季節行事や、料理、ゲームなど、内容は自由です。2月は節分に恵方巻を作ったり、バレンタインにはチョコレートを作ったんだそう。小中高の垣根を取っ払った、異学年交流は創立当時から。子ども達が自然に作っていった関係性です。

「苦労を分かち合って、苦しんで、一緒に戦った子どもが、クラムボンを卒業して、今立派に楽しく過ごせているのが何よりです。それが僕たちのやりがいです。」と清野さん。十勝管内で数少ないフリースクールの一つとして、クラムボン は今日も賑やかに活動しています。

 

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