北星余市を紹介、生き方を考えるウェブマガジン
カメラマン
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辻田美穂子
MIHOKO TSUJITA
毎週金曜日の2時間、勉強とは少し離れて、自分の世界を広げるための時間が北星余市には設けられています。それが「総合講座」。今回紹介するのは、国語の先生でありながら理科が大好きな塚原先生による「自然環境と野外活動」(通称「塚原探検隊」)。自然豊かな余市の中で、遊んで、知って、自然を体感する講座です。
この日、生徒たちが訪れたのは、余市の景勝地「白岩」。ダイナミックな岩場と、晴れた日には透き通る青い海が広がる場所です。メインの活動はカニ釣り。針金にフジツボや貝をつけて岩陰に差し込むと、においにつられてカニがぞろぞろ。生徒たちは夢中になって釣っていました。

貝を差し込むと、ぞくぞくとカニや魚が集まってきます。上手に釣るには少しコツが必要。塚原先生に教えてもらいながら、たくさんのカニを釣り上げました。
でも白岩でできることはそれだけではありません。岩場にただ座って海の向こうを見つめる生徒の姿も。風や波の音に身をゆだねて過ごす時間も、自然の中では立派な活動です。
浅瀬ではアメフラシを発見。先生に「刺激すると紫色の液体を出すよ」と教わり、そっと触ってみると、本当に鮮やかな紫が水中に広がり、歓声が上がりました。「この白い粉は海水の塩分、つまり塩だよ」と教わると、「舐めてみたい!」という声も。勢いよく岩によじ登ろうと挑んだ生徒は、いざ登り始めると手足のかかりをとても慎重に探りながら、しっかり安全を確かめていました。その姿はロッククライマーそのもの!堤防から岩に飛び移れるか挑戦する生徒は、失敗して靴がすこし濡れてしまいましたが、どれもやってみないとわからないことばかり。自分の中の「できそう」と「できない」の境界を見極める経験は、何よりの学びです。


まるでロッククライマーのように岩をよじ登り、岩の上で大ジャンプ!
先生は必要なときだけ声をかけ、あとはそっと見守ってくれます。「やってみたい」「やってみようかな」と思った瞬間、その気持ちを受け止め、後押ししてくれる。人が成長するために必要な、大切な学びの場がここにはあります。
文・写真:辻田美穂子
辻田美穂子 | Mihoko Tsujita
大阪から移住した写真家。道南の厚沢部町在住。北星余市でのたくさんの出会いを通して人生がかわったひとりです。パンフレットなど学校の広報物の写真を撮っているので、見かけたら「みほこー!」と声をかけてください!