「ゴリポン」と
呼んでくれますか

2023.03.02 コラム

北星余市高校教員

菊地淳

JUN KIKUCHI

北星余市高校に務めて34年、初めての担任は就任2年目の26期でした。その時に付けられたあだ名が「ゴリポン」でした。それから33年、生徒、下宿先、保護者からも「ゴリポン、ゴリポン」と呼ばれてきました。最近は「ゴリ」と呼ばれています。変なあだ名で呼ばれたり、「菊地」と呼び捨てにされるより、愛嬌があって、親しみが込められていると自分で勝手に思い込み、本人はとても気に入ってます。町中で大きな声で「ゴリポ~ン!」と呼ばれた時はちょっと恥ずかしかったけど、笑顔で声をかけてもらえるだけでもありがたいことです。それがこれからはなくなると思うと、ちょっと寂しい気もします。

26期の生徒とは、今も時々会ったり、電話をしたりしている人も何人かいます。もう30年以上の付き合いになります。56期生とは今後どれくらい付き合っていけるのだろうか。30年経ったら私は91歳……。そんなおじいちゃんでも「ゴリポン」と呼んでくれますか? いつまでも「ゴリポン」が似合うように元気で頑張ります。34年間ありがとうございました。

文:菊地淳/写真:辻田美穂子

 

プロフィール

ゴリポン | Goripon

札幌で28年、余市に来て34年、すっかり余市町民です。小学校の頃に野球を始め、高校では甲子園を目指していました。教師になり再び甲子園を夢見てきましたが……。気付いたら61歳、気持ちだけは若い元気な「おっさん」です。

PAGE TOP