純生が行ってきた!
「ゆどうふ」
「ふぉーらいふ」

2022.03.03 コラム

北星学園余市高等学校校長

平野純生

SUMIO HIRANO


東京都町田市
ゆどうふ

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東京八王子から横浜に抜ける国道16号。そこからちょっと奥に入ったところに古い一軒家を使った若者支援のNPO法人があります。「ぽかぽかあたたかい鍋の中で、関わる人みんなのそれぞれの個性が発揮されるような場でありたい」と、代表の辻岡秀夫さん。それぞれの味や個性を大切に考えているのでしょう。玄関先の小さな花壇や畑で植物を育てたり、居間にある大きなホワイトボードにはクイズや予定が書き込まれていたり。音楽による表現も大切にしていて、地域のイベントにもグループで参加するなど、積極的に地域や外部とのつながりもつくっています。訪問した時に感じたのは、「夏休みや冬休みごとに訪ねる親戚のおじさんの家」みたいな雰囲気です。いとこが集まって近況や今の気持ちをとりとめもなく話せる感じとでも言いましょうか。

 


兵庫県神戸市
ふぉーらいふ

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神戸と淡路島をつなぐ明石海峡大橋のたもとにある小さなNPO法人。学習支援・体験活動を中心とした子ども主体のフリースクールで、小・中・高校生向けの学習活動や放課後クラブだけでなく、親の会を通して家族を支える活動も行っています。高校ステーションでは、高卒認定試験のための勉強もサポート。訪問した時に、「髪を染めたり個性的な服装をしていることを心配している母親に対し、『それでいいよ』『おしゃれでしょ』と声を掛けた」というお話をうかがい、子どもの成長を感じつつも不安や心配事を抱える親の気持ちをきちんと受け止め、そこも含めた支援を展開されていると感じました。代表の中林和子さんは元教員ということで、「生きる力をつけることが教育」という視点で、本校を応援してくださっています。

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