余市町という町

2021.07.14 コラム

余市観光協会事務局長

伊藤二朗

JIRO ITO

JR余市駅にはエルラプラザというお土産屋があります。「エルラ」には「人々が出会いそして旅立っていく……そして、時が流れ、故郷余市を懐かしみ、再びこの余市に戻ってくる。そんな町の中心である」という意味が込められています。この施設がつくられた当時、余市旭中学3年の男子生徒が英語の4つの頭文字を組み合わせて作った造語です。

Encounter(人々が出会う)、Leave(人々が旅立つ)、Return、Again(旅立った人々が再び故郷へ帰ってくる)

エルラプラザは1996年4月20日に開設され、今年で26年目を迎えます。ちなみに余市出身の宇宙飛行士、毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙に飛び立ったのは1992年で、北星余市高校をモデルにしたテレビドラマ『ヤンキー母校に帰る』が放送され人気を博したのが2003年。NHKの朝ドラ『マッサン』が放映されたのは2014年。余市町は不思議な町で、なぜか定期的に全国的な話題となるトピックに恵まれています。

余市駅は小樽や札幌方面へ通勤や通学で利用する人も多く、また、駅前にはニッカウヰスキー余市蒸溜所があるので、多くの観光客も利用します。古くからニシン漁など漁業で栄えた町で、豊富な種類の水産加工品がお土産として人気です。そして、リンゴから始まった果樹栽培も盛んで、地元の果物を使ったジュースやジャム、リンゴのお菓子も豊富に取り揃えています。特に余市のリンゴを使ったアップルパイは、毎日成形して焼き上げるので、サクサク食感のパイ生地と、バターのリッチな香りに包まれ、食べる人を幸せにしてくれます。

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また、JAよいちの100%リンゴジュース「りんごのほっぺ」を使用したジェラートは濃厚な味わいで、余市に来たら必ず食べるというファンも多いです。

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新型コロナウイルス感染症は観光業にも大きな打撃を与えていますが、エルラプラザではオンラインギフトショップをオープンさせて、全国どこでも余市のお土産を買えるように準備中です。皆様も機会があればぜひ覗いてみてください。

文・写真:伊藤二朗

 

プロフィール

伊藤二朗 | Jiro Ito

余市観光協会事務局長。長い旅のような海外生活を終え余市町にUターン。「エルラプラザ」「道の駅スペース・アップルよいち」「余市宇宙記念館ミュージアムショップ」の3店舗を2021年4月より観光協会で引継ぎ運営中。

 

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