Everyone thinks of changing the world,
but no one thinks of changing himself.

2019.08.01 コラム

卒業生

八鍬恭子

KYOKO YAKUWA

ロシアを代表する文豪、トルストイはこういった。 Everyone thinks of changing the world, but no one thinks of changing himself.(誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない)

変化と聞いて思い浮かべることはたくさんあると思う。性格? 環境? 容姿? 案外簡単な変化だったり、誰も気がつかない小さな変化だったり? 哲学においては「生成」の意味で用いられることも多い。生成については何せ哲学だからかなり難解なので興味があれば調べてほしい。

大体の人が身をもって実感していることかもしれないが、人間は変わりたいと願っていてもそう簡単に変わることは難しい。自分の変化について考えに考えることはするが、保守的なところが変化に対して強く抵抗するし、時に大きな喪失を伴うことをよくわかっているから、なにか新しい大きな一歩を踏み出す決断を恐れるからだ。

しかし、思考には限界があるし、そもそも願っただけでは変化しない。つまりそんなことをしていたっていつまでも変わりはしない。変化するには行動するしかないのだ。変化するために行動することを、自分自身で選択するのだ。その先がどうなるかは誰にもわからない。でも必ず、新しい発見があることだろう。

変化したと言っても実はもともとの本質が引き出されただけだったりもする。貴方には自分の知らない自分が埋まっているのかもしれない。まぁそれも結局は変化してみないとわからないのだけれど。

人はそれぞれだから、一概には言えないかもしれないが、北星余市は貴方に変化をもたらすお手伝いをしてくれる。本質が引き出されたりもする。そんなところだ。
人間は完璧ではない。だからどこか、変化の余地がすべての人に存在している。せっかくだからその余地を最大限使ってしまおうではないか。成長を得るには変化なくしては出来ない。変化を恐れずに成長し続けようとする貴方はきっと誰よりも強い。未だ知らない自分を見つけに行こう。

文:八鍬恭子

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