経験を豊かにする、イベントや取り組み 2019.8.27

G4(クレーン)に乗ってみよう!

8月26日に行われた進路カフェの様子をお知らせします。
今回は、卒業生のはたらく建設機器リースと杭抜き作業の会社の社長さんも来てくださり、クレーン車も体験させてもらいました。

今堀 浩

♪はしる はしる はたらく車~♬

♫じゅうき~ず 工事中♫

という歌もあって、建設機械や重機にちょっと憧れてしまう人、いますよね。
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「学校で、クレーンの実演ってできます?」

それは、こんなきっかけから始まりました。

夏休みが終わる頃、札幌で働く卒業生の佑佳里さんが学校に顔を出してくれました。

彼女は現在、建設機器のリースと、建物解体後の杭抜き作業を行う会社に勤めています。

「人が足りないから、募集営業という意味もあるんだけど、建設機械をそばで見るっていう経験ってほとんどないでしょ? そういう機会を作ってあげたいという気持ちもあるの」という話を持ってきてくれました。会社の労働条件を聞くと「え? 結構いい条件じゃない?」という印象。また、会社内の雰囲気も家族的な感じで、彼女から聞く社長像もいいものでした。

「学校でそういう話をさせてもらえるなら、実際にクレーンを持って行けばいい」と社長が言ってくれているとも話してくれました。

「面白そうじゃない!」「卒業生が実際に話をするなら、また良い刺激になる」ということで、開催を決めた企画でした。

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まずは、卒業生の佑佳里さんから、会社の条件や職場の雰囲気。そのあと、仕事内容や社長さんから自己紹介など、会社に関わるお話を聞きました。

主な仕事としては、建物の基礎にしていた「杭」を抜く仕事です。建て替えや解体の時に、杭を地面に残しておくことは法律違反でもあるので、絶対に抜かないといけないわけです。ところが、くい打ち作業は有名なのですが、杭抜き作業を専門にしている会社って、本当に少ないそうです。北海道でいえば、今回来てくださった「大地リース」と本州から遠征してくる会社くらいだそうで、そう聞くとなかなか特別な感じのする仕事だと思いました。

大きな杭になると、直径が1.5メートル、長さにして4050メートルにもなるそうです。これくらいの大きな杭を抜くには、専門業者でないと難しいそうです。30メートルというとビルの6階くらいだそうで、そんな長いものを地面から引っこ抜くなんて、ちょっと想像がつかないですね。

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そのあと質問タイム

「壊れたら、どこで直すんですか?」「クレーン車って、乗り心地いいですか?」「仕事中に壊したら、弁償ですか?」など、聞きたいことを質問しました。

ちなみにそれぞれのお答えは

「壊れたら、専門の業者に直してもらわないといけないですね。簡単なものもはオペレーター(操縦士さん)が直しますが」「ちょっとしたスポーツカーより、静かで乗り心地はいいです。今回乗ってきたクレーンは、最高時速50kmでます」「仕事中に壊れたら、会社で修理します。弁償させたり給料から引くところもあると聞きますが、ここではそんなことありません」ということでした。スポーツカーより乗り心地いいとは、びっくりですね。

ひととおりお話や質問が終わったあと、いよいよテニスコートに駐めたクレーン車の体験です。

オペレーターの斉藤さんが横についてくれて、「このレバーで親(クレーンのブーム)を伸ばしたり縮めたり」「これで子(先から伸びているワイヤー付きのフック)をあげたり下ろしたり」など、実際にレバー操作までさせてもらいました。

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建設機械好きの女の子が泣いて喜んだり、ドキドキしながら操縦席に座る子がいたり、1時間くらいの体験会が、2時間近くまで順番待ちしていたほどでした。

今堀もこういう機械が大好きなので、生徒が終わってから座らせてもらいましたが、なかなか遠近の感覚がつかめなかったり、「親を伸ばすのと、子を降ろすの同時操作」が難しかったりと、立体的な感覚をつかむことの難しさを体感しました。

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社長さん曰く「こういう建設機械は、若い内に操作を覚えてしまうことが大切。年を取ってからはなかなかスムーズな操作を身につけることができない」というお話もされていました。手足をバラバラに動かすわけなので、なんとなくわかる気がします。

うーん。それにしても、このような大きな機械を動かすのは、ほんとうにおもしろい!ぜひまたの機会を作って、今回参加できなかった子供達にも体験してほしいと思いました。

最後に、クレーンのブームやフックを片付けて、札幌の帰る準備中。きれいな虹が架かっていました。

「大地リース」の社長さんはじめ、皆さん。ありがとうございました!

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