経験を豊かにする、イベントや取り組み 2019.6.28

第6回目の進路カフェ トラベルインターンとは???

東京からハッシャダイのお二人に来てもらいました!

今堀 浩

今日の進路カフェは、HASSYADAIと一緒に取り組む「トラベルインターン」の説明でした。
夏休みにアルバイトを通して、ちょっと社会を学んでみる機会を作ろうと言う形で進めることになりました。

HASSYADAIの勝山さんから、まずは簡単に質問。

「大学行きたいって考えている人どれくらいいる?」→「はーい」(5〜6人が手を上げる)
「何で行きたいの?」→「心理学を学びたい」「まだ働きたくない」「資格を取りたいと考えてる」(ふむふむ。その言葉の背景を聞いてみたい)
「じゃあ、そのためのお金は?」→「うーん。…… 親かな?」(まあ、最初に相談するよね)
「奨学金という名の借金って卒業時点でどれくらいになっていると思う?」→「500万円とか?」(800万円を超えるケースも少なくないようです)
そんな話から今日の進路カフェがスタートしました。

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ニュースなどで報道されていますが、奨学金を返すために苦労している若者、中には返せずに自己破産する若者もいます。
「なんのために大学に進むのか? 行くなら、目的を持っていってほしい」
そんなメッセージから、いよいよ今回の目的の「トラベルインターン」について話が始まりました。

「『移動』を通して、新しい自分を発見してほしい。新しい仲間を見つけてほしい」
勝山さんはここで「『移動』とは、『物理的な移動』と『コミュニティの移動』の事なんだよね」と詳しく話してくれました。
「物理的な移動」は、自分の知らない場所に行くこと。気候や言葉、食文化などの違いを知ることができるということなんですね。新しい文化に触れることで、視野が広がったり考え方に幅が出てきたりします。
「コミュニティの移動」は、自分の生活圏内から離れてみること。そこでいろんなコミュニティとふれあい、知り合いが増えることは自分の資源が増えることになり、知らなかった考え方にも触れることができるので、そんな体験をしてほしいという思いがあると話してくれました。
「実は、この北星余市に通っている時点で、みんなは『移動』をすでに体験しているんだ」とも言ってくれています。

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では、ここから若林さんにバトンタッチです。若林さんは、今回のトラベルインターンの責任者。
若林さん「トラベルインターンは、本来18歳以上が対象。高校生を受け入れるのは初めて。相手の会社に相談したら「いいよ」と言ってくれた。全国で展開するのは、いきなりは無理なのでまずは関東からということになった。今年の動きを見て、いけそうと判断したら、来年はもっと広げたいと考えている。そして、高校生なので、住むところに準備が難しいので通える人で始めることにした」と説明していただきました。
若林さんのお話の通り、今回の企画、現段階でできる範囲でスタートさせてみようということになりました。できるところから始めて、足りないところは後から埋めていけば、そのうちいい形に整っていくだろうということですね。まずは動いてみる。大切なことだと思います。

この後、今回のトラベルインターンの説明に関する質問を受け付けました。

  • 「お盆は?」→「相談して。働くことも休むこともできるはず」(お墓参りも大切な行事ですね)
  • 「履歴書は必要?」→「あとで先生通して必要な書類出してもらうことになるね」(お、よくわかってるね)
  • 「仕事の中身は?」→「倉庫にある荷物の発送準備や管理。会社の人は、コンビニやドラッグストアの荷物はどうやって運ばれているかなんかを学んでほしいと言っていた。いろんなことを学んで帰ってほしい、そういう機会を作りたいと言ってた」(これです。ただお金を稼ぐだけの機会にしたくないと考えてくれています)
  • 「夏休みの最初から最後まで?」→「期間は相談してちょうだい。特に週一回とかならあらかじめ相談してもらわないとならないかな。時給1000円で1日8時間。週5日で4万円。4週間で…。残業も入ると…。それくらいは稼げるはず。でも稼ぐのが主な目的というのは今回は違うかな」

    というやりとりが進んだ後、

    「ところでお金を稼いで何がしたい?」
  • 「世話になってるじいちゃんやばあちゃんにお礼が」(優し〜!)
  • 「東京で遊びたい」(仕事の合間に、HASSYADAIさんの関係企業の見学なんかを組んでくれるかもしれないそうです。DMMとか)
  • 「貯金!」(何か目的あるのかな?)
  • 「課金!」(全員から「やめとけー!」がかかりましたが、この後彼は熱い思いを5分ほど語ってくれました。が、最後にまた「やめとけ!」と突っ込まれていました)

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その後、少し雑談が進み、最後に勝山さんと若林さんから次のようなお話をしてもらいました。
「何度も言うようだけど、今回のトラベルインターンは「余市代表」としてしっかりやってほしい。ここできちんと取り組んでもらえると後々全国での働き口が探せることになると思う。次につなげるためにも、みんなには頑張ってほしいんだ」
こんなやりとりが約1時間半にかけて行われました。
お金を稼ぐと同時に、就業の体験を通して視野を広げてほしいという思いは伝わったのではないでしょうか。

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