知識を活かす、授業の様子 2021.6.28

教育実習、お疲れ様でした!

51期の澤さんが来てくれていました。

高崎 麻美

みなさん、こんにちは。
今週で6月も終わりですね。北海道はあまりまだ夏らしさは感じられませんが、とても過ごしやすく心地よい日が続いています。

本校では今週の水曜日と木曜日に弁論大会があり、来週はスポーツ大会があります。それが終わるとみんなの気が重たい期末テストがありますが、そこまでくればもう夏休みです!夏休みまであと約3週間。あっという間だった人も長かった人も、あとちょっとです。なんとか頑張りましょうね。

さて、今日は6月7日から3週間教育実習に来てくれた51期澤寿々花(すずか)さんの最後の授業の様子をお届けしたいと思います。


3週間という長いようで短い期間。澤さんにとってどんな3週間になったでしょうか。
最後の授業は3年B組での授業でした。最後に合評会を行うので、この最後の授業は多くの教員達が見に行きます。澤さんもいつにも増して緊張している様子でしたが、堂々と授業している姿に関心してしまいました。
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生徒達も協力的に発言してくれたりと、とても和やかな雰囲気の中での授業でした。
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後ろに教員がたくさんいるので生徒達もなぜか緊張気味でしたが笑、最後の澤さんの授業に真剣に取り組んでいました。
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色んな生徒が発言してくれたり、盛り上げてくれたお陰で楽しく無事に最後の授業を終えることが出来ました。
そして、そんな澤さんが最終日の朝の放送礼拝でこんなお話をしてくれました。
そのお話がとても良かったので、みなさんにもお伝えしたいと思います。


本日は、教育実習最終日と言うことで、放送礼拝のお話を担当させていただくことになりました。

北星余市に違う形で帰ってきて、皆さんから多くのことを学び、パワーをもらいました。皆さんと一緒に過ごした3週間を忘れることはないでしょう。
拙い部分も多くあった授業を聞いてくれて、学校や下宿で沢山関わってくれて、本当にありがとうございました。


さて、私は皆さんに伝えておきたいことがあります。

それは、人を憎み続けることよりも、人を赦すことの方が人生は良い方向に行くということです。

高校生の時の私は、それが出来ませんでした。いつも誰かを憎んでいて、私の頭の中には、赦すという概念すらありませんでした。
当時の私の口癖は、「寿々が悪いの?」、「寿々が間違えとんの?」でした。
そんな私は、学校生活の全てにおいて、うまくいかないことが本当に多かったです。
周りの人に沢山の迷惑をかけたし、徐々に自分のことが嫌いになっていきました。そうして私は、そのままの状態で卒業しました。
当時の私は、「北星余市に入学した意味があったのか」と聞かれたら、素直に「はい」とは答えられませんでした。

大学生になり、環境も、周りの人も変わって、赦すことの必要性を感じるようになりました。そして様々な場面で、「この学校を卒業して良かった!」と思います。
でも、「楽しかったか?」と聞かれると、素直に「はい。」とは答えられません。今でも、「本当にもったいないことをしたなあ。」と思う時があります。

皆さんには、私のような思いをしてほしくありません。

限りある高校生活を楽しむためにも、より意味のある時間を過ごすためにも、憎み続けることよりも、人を赦すことをしてみてほしいと感じます。

今、学校が嫌いなあなたも、行き場のない思いを抱えているあなたも、どうか自分のことも他人のことも憎まないでほしいです。そして、赦す先にはきっと、違う未来が見えてくるはずです。


その当時は辛かったかもしれないけれど、それを乗り越えた澤さんだからこそ伝えられる言葉だと思います。
ここに辿り着くまでには葛藤もあったかもしれません。でも逃げることをせず自分の頭で考え、この考えにたどり着き、そしてそれを今在校生に伝えられるようになっている。どんな経験も活きるものです。その経験から何を学び何を考えるのかは自分次第です。
大切なことをお話ししてくれてありがとうございました。

この3週間、慣れない授業や教壇に立ち、失敗や悩みもあったとは思いますが、頑張っている姿にこちらも感化されました。
こうやって頑張っている卒業生の姿には考えさせられるものがあります。
澤さんにとっても貴重な3週間だったと思いますが、私たちにとってもありがたい3週間でした。
合評会は私は見ること出来なかったのでお伝えできないのですが、最後に教員達からどんな言葉をもらったのでしょうか。。
何にせよ3週間お疲れ様でした。そしてありがとうございました!

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