みんなで創りあげる、学校行事 2021.7.7

弁論大会!1日目 〜課題の部

課題の部「チェンジ」です。

高崎 麻美

みなさん、こんにちは。今週の余市は少し肌寒いです。本当に7月なの?!というぐらい、夏っぽさが感じられません。。今年の夏は本当に暑くなるのでしょうか。

本校では明日から2日間、スポーツ大会が開催されます。生徒たちは放課後、練習に励んでいますよー。
1年生は初めてのスポ大ですね。みんなで参加する大きな行事。楽しみと不安が入り混じっていると思いますが、前向きな気持ちで取り組んでみてくださいね。
そして、旧体育館が解体されたので今年は町内の総合体育館で行います。初の試み。生徒会の子たちも初めての場所で戸惑うこともあるかもしれませんが、頑張ってくださいね。

さて、今日は先週行われた弁論大会の様子と最優秀賞に輝いた弁論をお届けしたいと思います。


1日目の課題の部に出場したのは6人の弁士たち。始まる前の様子です。ただならぬ緊張感。こちらまで伝わってきて、なんだか私がドキドキしてしまいました。
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司会は放送局の1年生の生徒が担当でした。とても聞き取りやすく、スムーズな進行をしてくれていました。
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今年の課題の部のテーマは「チェンジ」です。
そして、こちらが弁士のみなさんです。みんな緊張しながらも、堂々と自分の思いを伝えてくれました。壇上に立っているみんながとても格好良かったです!
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聴衆もしっかりと聞いていました。
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最優秀賞に選ばれたのは1年B組の髙橋奏人くんでした。おめでとうございます!
それではその弁論をみなさんにもご紹介します。


人生は、短い。
「こんな15歳の若者が何を言うているんだ」という感じではございますが、この度はそんな話をしようかなと思います。

 
私は昔、ゲーム中毒でした。
フォートナイトとかマインクラフト、ネットのゲームとかも沢山やっていました。沢山やっていたけれど、あんまり楽しめませんでした。

なぜかと言えば、このような考えが浮かんできたからです。
「これが何の役に立つ?」「フォートナイトで得たビクロイに何の価値があるのか?」「マインクラフトに立てた大阪城に何の価値があるのか?」「これに5時間、6時間、7時間かける理由はなんなのか?」「他のことにも使えるはずなのに」そういう思いでいっぱいでした。
一つ断っておきますと、ゲーマーやゲーム実況者を悪く言う気はありません。貴方がそれに成りたいという人なら、フォートナイトの勝利やマインクラフトに立てた宮殿は必ず力と成るでしょう。。

Eスポーツには未来があります。ゲーム実況にはチャンスがあります。
その夢を追いかけるならば、ゲームスキルを鍛えておく事は賢い選択でありましょう。
ただ、私にとっては賢くない選択なんです。ゲーマーになる夢などありませんから。
ところが中毒というのは恐ろしい。

「この遊んでいた時間は読書に費やすべきだった…」「この5720円はダウンロードコンテンツに使うべきではなかった…」「別のことに使うべきだ」と思いながら、コントローラーを操作し続けるという有様で。
そんな風に、その日その日を暮らしていると、気づけば15歳になりました。時の流れは非情なものです。

 このまま、やりたいわけでも無いことをやり続け、時間を無駄にし続けるとどうなるのか。そこで思い浮かんだのが私の家族でした。


私の家族というのは母親・父親・おばあちゃんの3人。それから猫1匹です。
この家族というのが実に高齢で、父親とおばあちゃんの2人は70歳を越えております。母親は、猫と一緒にもう中年です。
我が家の最高齢のおばあちゃんを見てみますと、まず、足腰が悪いので杖を指しながら歩いております。かなり昔骨折もしました。歩くだけでも一苦労、走るなどは論外です、運動とかそんな様子は見たことがありません。
それから、認知症でもあります。昨夜のことさえ忘れ果てる。
一時はこんな会話もありました「なんでみんなマスクしとるんや?」「コロナが流行ってるからや。それで大勢亡くなってるんやで」「へえコロナか!そんなに大変なことが起きとるんか?そんなアホな」
コロナが流行って何ヶ月も経った時の話です。このような質問は1回だけではありません。5、6回、いや何十回と繰り返された質問でもあります。

そのような体では筋トレもバスケットボールもバトミントンも出来るはずが無いでしょう、そのような脳では、何も発明することができないでしょう。
そのおばあちゃんほど深刻ではなくとも、一年一年歳を重ねりゃ体は確実に衰えてゆくものです。
大人の人に聞けば、その状況を私より細かく話してくれるのではないでしょうか?例えば先生とか。

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 思った事は一つ。

これは、いや「これが」15歳の私の70年後の未来だということです。
病気・骨折・認知症。いつから始まるかはわかりませんが、しかし確実に言えること、15歳の体を使えるのは、15歳の今だけだと。
若い命を使えるのは、若い今だけであるということを。

 そういう意味では、「何が人生100年」だと思うわけです。短い人生ではないか。一瞬ではないいか、と、

 それを考え、私は己の生活を見つめ直しました。
私はチェンジしたのです。
私には夢があります。若き命の使い道を見据えております。皆さんはどのようなモノをお持ちですか?若い命をもってすれば、なんであっても出来ます。
ゲーマーになることもできるでしょう。ゲームを作ることもできるでしょう。
モノを買うことも出来るでしょう。モノを発明することもできるでしょう。
会社で働くこともできるでしょう。会社を作ることもできるでしょう。
すんごい頑張れば、歴史に名を残す程の事さえもできるかもしれません。

100%ではないかもしれません。しかし、70年後のヨボヨボの体で夢を追いかけるよりは、今やる方がはるかに現実的でしょう。

 お忘れなきよう!「命の消費期限」はすぐにやってくる。
夢を見つけるのは、急いだほうがいい。せっかく貴重なものをもっているのだから。


他の弁士のみんなも原稿を練りに練り上げ、たくさん練習したと思います。本当にお疲れ様でした。
みんなの前に立ち弁論をするというだけでも、とても素晴らしいことです。みんなの中で大事な経験になってくれたらいいなと思います。
明日は自由の部の様子をお届けしますので、お楽しみに!

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