「おやつ」の思い出

2023.12.14 コラム

つくば子どもと教育相談センター

穂積妙子

TAEKO HOZUMI

私が子どもだった昭和30年代の思い出です。町内には小さな駄菓子屋さんがありました。

子どもたちは、親から小銭を貰っては、駄菓子屋さんに行くのが大きな楽しみでした。商品は1円のものから高くても10円くらいのものでしたが、一度に10円使える子どもはあまりいなかったと思います。ですが、私の母は厳しい人だったので、駄菓子屋さんにいくことをよく思っていませんでした。それで毎日のように駄菓子屋さんに出入りできる近所の友達をいつもうらやましく思っていました。ある時、母が何かの用事で長く家を空けたことがありました。私は「勝手に開けてはいけない」と言われていた貯金箱を開けて、駄菓子屋さんに走りました。当時のお金で30円分くらいお菓子を買ったと記憶していますが、何を買ったかまでは記憶にありません。当然母に見つかってひどく叱られたことは、今でもよく覚えています。

最近駄菓子屋さんをテーマにした児童書が大人気だそうですね。「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」という本ですが、高校生は読んでないかな?子ども向けの演劇にもなったそうです。

今の若い皆さんは「駄菓子屋さん」に行ったことがあるのかしら、それとも見たこともないのかな。今はお菓子はコンビニで買うのかな。と昔を懐かしみながら考えています。余市の町には「駄菓子屋さん」はありますか?あったらちょっと覗いてみてください。

文:穂積妙子/イラスト:石田愛実

 

プロフィール

穂積妙子 | Taeko Hozumi

つくば子どもと教育相談センター代表(2009年~) 発達社会科学修士 臨床発達心理士(2020年~)フリースクール「むすびつくばライズ学園」運営協議会委員・相談員

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