これが北星余市の先生たち 2022.3.1

平野校長のお話です。

人生って選択の連続ですね。

高崎 麻美

「選択した道が良かったのかどうか、それはすぐには分からない」

今日の放送礼拝では、今年度を以って退職する校長の平野が話をしてくれました。
平野は本校に勤めて33年になります。33年間、同じ場所で働き続けること。それだけでも私からしたらすごいことだなと思います。私は現在34歳なので、私が1歳の時からこの北星余市にいることを考えたら、とっても長い歴史を感じます。

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話は33年前に遡ります。
平野が就職浪人をしている時、父親の勧めもあり公立の中学校と本校の採用試験を受けたそうです。
どちらも受かったのですが、平野はこの北星余市で働くことに決めました。
今は言わなくなりましたが、当時は「ツッパリ」と言われる人たちがたくさんいた時代。
今まで関わったことのないタイプの生徒がいることにビックリし、その時は「北星余市に来たことは失敗した〜」と思っていたそう(笑)
厳しい先生も多く、辞めたいな、嫌だなと思うことも多々あったようです。
でも、同期で入った菊地先生や紺野先生、一足先に働いていた安河内先生が頑張っている姿に刺激を受け、自分も頑張らなきゃいけないと思ったそうです。

礼拝の時間が短かったので、一つ一つのエピソードを詳しくお話出来なかったのが残念でしたが、平野はこんなことを生徒たちに伝えてくれました。
「3年生はこれから先、いろんな場面で選択することがあると思う。進学や就職などを決めた人も、これで良かったのかな、間違っていたのかなと思う時がくると思う。でも、それが良かったのかどうか分かるには中々時間がかかります。すぐには分かりません。良かったと思うには、自分自身が良かったと思えるような事をしなくてはいけない。」

嫌になったりした時に投げ出したくなったり、逃げ出したくなったりすることが大人でもありますよね。私はあります、、
時にはそれが必要な時もありますが、それを乗り越えた時にしか見えないものというのもあります。
3年生の中には進学や就職を選んだ人、この先のことを考える為にひとまず働きながら考える、という人もいるかもしれません。
必ず「もう嫌だ!辞めたい!」と思う時がくると思います。
でも、そんな時には自分が選択したことに納得する為にも、自分自身が良かったと思えるような行動や考えでいてほしいなと思います。
例えば「この仕事嫌だな〜。思ってたのと違うな〜。」と思ったとします。「だから辞める」ではなく、「せっかくこの仕事を選んだんだから、どうせならあれもやってみよう。これもやってみよう!」という思考でいたら、少し先が見えてくるのかな?と思います。
その時は点と点だったものが、きっと少しずつ線で結ばれていきます。
つまらなさそうだからやらない、嫌だからいいや、と思っていても何も始まりません。せっかく自分で選択した道なので、色んなことに挑戦してほしいと思います。それは学校生活の中でも当てはめることが出来ますね。
自分自身が納得するまでやり遂げた時、その結果「この選択は良かった」「この選択は間違いだった」という答えが見えてくるかもしれないですし、また新たな発見もあるかもしれません。

ちなみに平野は33年間、北星余市で勤めて今は「良かったな」と思っているようです。
33年間、働き続けたからこそ見えてきたものや気づいたことって、きっとあるんでしょうね。
私にはまだまだ分からないですが、続けることに意味があるのだなと思いました。

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そして、昨日は同じく今年度で退職する宗教主任の塩見の最後の礼拝でした。
お話を聞きたかったのですが、残念ながら間に合わず。。

今日の礼拝で平野と塩見が並んでいるのを見て、感慨深くなり泣きそうになってしまった私です(笑)
お二人とも北星余市を思い尽力してくれた方です。
今までに退職された先生方もそうですが、みなさんのお陰でこの学校があるのだなと改めて感じました。

3年生のみなさん、卒業式まであと4日です!
当日は笑って泣いて、高校生活最後の日を楽しんでくださいね。

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