実生活について

寮生活

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家庭的な雰囲気の中での生活。
余市町民の方のお宅にホームステイをするイメージです。

一般的に「寮」というと、学校が管理しているものを思い浮かべるかもしれません。また「下宿」というと、寝るところと食事を提供するだけのところ、そんなイメージでしょうか。

北星余市では「寮下宿」という呼び方をしていますが、要は余市町民の方のお宅にホームステイをするイメージです。余市町内に男子下宿14軒、女子下宿6軒(2017年3月現在)がありますが、どの下宿でも家庭的な雰囲気の中、生活できることが大きな特徴です。

生活の基本は一人一部屋の個室。プライベートな時間を過ごすことは、もちろん確保されています。一方、寮の友達と語り合ったり、ゲームをして遊んだり、仲間との時間を過ごすことも可能です。

最初は不安だらけですが、すぐに友達ができます。同じ不安を持った者同士です。そして、先輩たちがやさしくしてくれます。先輩たち自身が不安をくぐって仲良くなった、上の先輩たちによくしてもらって楽しい学校生活を送れるようになったという経験をしていますから、後輩を気遣ってくれます。

寮の管理人さんたちも親身になって関わってくれます。何にでも干渉するということはしませんが、必要なとき、ここぞ!というときには、力を貸してくれます。学校と寮下宿は車の両輪のような関係で、ともに協力し、連携し合いながら、生活も含めた子どもの育ちを追求しています。

 

各寮下宿の費用等についてのページはこちら

 

よくある4つの心配

Q.人と関われるようになりたいと内心思っているけど苦手。うまくとけこめるか心配。

A.「入る側」ではなく「受ける側」の姿勢によっても、人間関係は大きく変わります。人と関わることに苦手意識を持っている子はとても多くいます。しかし、そんな子も入学後スムーズに下宿の仲間、先輩と仲良くなれます。みんな、同じような境遇だからです。

先輩たちは、以前の自分の状況を覚えています。不安の中、入学してくる後輩の気持ちを察し、声をかけてくれたり、面倒を見てくれたりします。

同級生に至っては、同じ不安の中、決意を持って入学したという共通項があるだけで十分です。「どこから来たの?」「何歳?」「なんできたの?」という会話からはじまり、ゲームや本やCDなど部屋にある者をきっかけに話題が広がります。生活を共にするわけですから、日常的な話題もあります。そうして、関わりが自然と深まっていきます。

そして、管理人さんはそんな子たちを多く受け入れてきたベテランばかり。よくよく気遣ってみてくれ、声をかけてくれます。私たち教員も下宿訪問をし、学校も含めて生活の様子を伺いにいきます。

「入る側」が苦手でも、「受ける側」が自然と促してくれる。そんな環境がここにはあります。

Q.健康面について心配

A.もちろん、対応しています。持病を抱えていたり、心療内科に通っていたりする子も少なくありません。また、突発的な体調不良や怪我などもありえます。そうしたときにも、管理人さんは我が子同然、病院に連れて行ってくれ、親御さんと連絡を取り合いながら、対応してくれます。

現在抱えている病気、既往歴などがあればご説明ください。薬をお預かりし、飲み忘れのないように管理してくれたり、体調の変化を気にかけてくれます。

Q.生活習慣について心配

A.「うちの子はゲームばかりして昼夜逆転している。そんな子が学校に朝から通えるのか」という相談をよく受けます。ゲームも昼夜逆転も直ります。毎日学校へも通えるようになります。

ゲームも昼夜逆転も、その子の置かれている状況、環境によるところが大きいのです。何も目標がなく、することもない。みんなが活動している昼間ではなく、静まり返った夜だから安心して時間を過ごせる・・・大方、本人はその現状を良いと思っていません。改善できない閉塞感に悩んでいる場合が多いのです。状況、環境が変わったとき、子供の行動も変わります。
寮下宿では、管理人さんや仲間が朝起こしてくれます。「下宿にいても暇」「学校に友達がいる」「学校に行きたくない理由がない」などで、自然と学校に足が向きます。入学前は、自宅の居心地の良い環境で甘えてしまっていた子や、親御さんも共働きで朝早くから出勤され、忙しくなかなか目にかけてあげられない中、気がついたら学校に行っていなかったなんて子も、状況が改善されてしっかりと学校生活を送れています。

Q.自分のことを何もできないことが心配

A.「掃除、洗濯、料理、家にいても一切何もしない、したこともない子が、家から離れるなんてとんでもない・・・」そう思われるかもしれませんが、ほとんどの子がそういう子でした。「必要は発明の母」そういう状況になると、たくましく覚えていってくれるものです。寮の管理人さん、先輩たちから、あれこれと丁寧に教わることができます。考えてみたら、3年後、一人暮らしをして大学や専門学校に通う子たちはいっぱいいます。ちょっと早い生活の学び、そう思います。

 

生徒の声

『寮はお互いを知って支え合って成長できる場』

50期 2年C組 鴻巣 友理枝[オオタカ女子寮]

私は今2年遅れの2年生です。寮生活も2年目を終わろうとしています。

私には2年先に北星余市を卒業した双子の姉が居て、寮の話をよく聞いて、なんとなく想像がついていました。

私が入った寮は割と人数が多めのところです。なぜそこを選んだかというと私の性格上「人数が多いと楽しい」ということと「学校が何よりも近い!!」という理由でした。

1年に入学したばかりの時、私は人見知りなので一緒に入った子たちと仲良くやっていけるかなとか、規則が厳しいのかななどの不安がありました。しかし、学校生活が始まったら、同じ寮の人達や違う下宿の先輩たちに北星定番の浜やカラオケに誘われたりするなかで、自然と仲が深まってきて、自分の過去のこと、ここにくるまでの経緯についてなど、いろいろな話をお互いにしていくようになりました。

 

また、新入生同士も「いくつ?」から始まり、「どこから来たのー?」とかって話がはずんでいって、そのなかで共通点が見つかったりします。どんな経緯でここまでたどりついたかは人それぞれだけど、最終的に皆が口をそろえて言うのが「変わりたい」という言葉でした。
 
私は1年生の時は、そうして楽しくなっていって、カラオケや浜に遊びに行き、寮の食事の時間やお風呂の時間も忘れるほどでした。そういう生活を送っているうちに何度も謹慎に入るようになっていき、それが2年の1学期になるまで続きました。
後になって聞いた話によると何回も謹慎に入る私に仲良くしていた友達が「寮移動させないの?」と寮母さんに聞いたらしいです。そのときに「もう少しだけ様子を見てみよう」って答えてくれたらしいです。

それで友達も本当に気長に私の変わる姿を見守ってくれました。

ちょうど、その時期に自分自身、今までやってきた行動に対して恥ずかしいという思いが出てきていました。最近やっと周りの人たちから「強くなったね」「変わったね」と言われることが増えてきました。私は褒められて伸びる所もあるけど、たまに調子に乗り過ぎて怒られる事もあります。

こういう風に思えたり、少しずつでも成長できたというのは、寮母さんや先輩の支え、助言、ここまで見守ってくれた寮の友達などの辛抱強さのお陰だと痛感しています。

私は今までは、される側だったけど、これからはしてもらったことを後輩へ返していくことが恩返しだと思って、今頑張ってます。

 

寮生活は団体生活なので周りに迷惑をかけないようにするのが決まりですが、たまにはハメを外して怒られたりもします。でも、それも良い思い出かな・・・笑笑

ごはんの時間は毎日学年関係なく1日の出来事などを話して盛り上がったりしていて、とっても楽しいです。

また、お風呂も学年関係なく二人一組で入り、またそこで仲良くなる機会にもなります。

土曜日や日曜日、祝日などはアルバイト組以外は、大体皆基本的に午前中寝て午後からカラオケに行ったりゲオでDVDを借りてきたり、小樽や札幌に遊びに行ったりと人それぞれです。

寮の中には大人しい子、ヤンチャな子、個性豊かな人達の集まりだからこそ、良くも悪くもお互いを知って支えあって生活し、いい方向に成長できる場であると感じています。

『寮のおばさんは距離の近いお母さん』

49期 3年A組 大上 将哉[みなと下宿]

今、これを読んでいるのは新しく入ってくる子、または親御さんだと思います。その人たちに少しでも北星の寮生活がどういうものか伝われば嬉しいです。

俺は最初寮と聞いて学校の横にあって、でっかい食堂や風呂があると思っていました。でも、実際はそんなことはなくて、部屋がたくさんある普通の家でした。食堂も普通だし、風呂も普通の家の風呂でした。

俺は人見知りで、最初寮に入って知らない人達と生活なんかできるのか不安でした。でも、3日でその気持ちは無くなりました。
入学式の後、先輩が部屋に来てくれて「入学式どうやった?」とか「不安はないか?」と聞いてくれたおかげで、だいぶ気持ちが楽になりました。その次の日ぐらいに自然と1年生だけで集まってしゃべって、気付いたら仲良くなっていました。

始業式の前日までは、生徒会の先輩しかいなかったのですが、前日に下宿の人全員帰ってきて、中には「めっちゃヤンキーやん。こわっ。」って思う人もいたのですが、北星に1年もいれば、やっぱり丸くなるのか、優しくて面白い人達ばかりでした。

 

いざ学校が始まり、最初はめっちゃ緊張しました。俺がもともと人見知りだし、ヤンキーでも不登校でもなかったから、同じタイプの人がいなかったので、最初の1〜2週間は学校で一人でした。それでもやっていけたのは、寮のおかげでした。

学校ではどんなに一人でも、寮では誰かといるから楽しくて、それがなかったら辞めていたかもしれないです。とはいえ、すぐにみんなと仲良くなれたのですが。

1年生の頃はやっぱりもめごとが毎日のようにありました。でも、先生もそれをわかっているから、1年生の教室がある階に職員室があって、揉め事が起きたらすぐ先生たちが駆けつけてくれるので大丈夫です。

むしろ「そんなに必要か?」ってくらい先生が来ます。寮にはアホなことや、やってはいけないことをやって、しょっちゅう先輩やおばちゃんに怒られているやつもいました。そいつのおかげやってはいけないことがわかりました。

 

1年生の時は下宿ではめをはずすこともありました。家に友達がいるような感覚で楽しかったのですが、2年生になったらそうはいきません。後輩の1年生ができて、注意する立場になるので。後輩ができるというのは本当に良い環境だと思います。良い意味で、毎日気が抜けません。今になって振り返ると、2年生という時期が一番大事な時期だと思います。

北星生活に慣れ、色んなことに挑戦できる時期。後輩ができて、考える時期、早い人では進路を考える時期だと思います。
3年生になると、時間が本当にない。とても忙しい。それに加えて、2年生の時以上に先輩としての自覚を持たないといけません。
自分で言うのもなんですが、1年生の時より、ほんとに自分が成長できたと思います。それは環境のおかげもあると思いますが、何より先輩のおかげだと思います。先輩にいわれたり、先輩の姿を見て成長するものだと思います。だからこそ、3年生はちゃんとした姿を見せないといけないと思います。

そして、寮のおばさんの存在も大きいです。おばさんがいたから、いい生活だったと思うし、第2の故郷と呼べるものになったと思います。おばさんのことを説明するのはうまく表現できませんが、例えるならお母さんより距離の近いお母さんという感じです。

地元で家にいる環境とはまったく違います。それだから不自由なんじゃないか、面倒なんじゃないかと不安になることもあると思いますが、僕は地元でわけのわからない学校や通信制高校にいくより、良い経験ができると僕は思っています。ぜひ、あなたの入学を待っています。

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